古くなったWHSをTrueNAS SCALEマシンとして再生:HDD換装編(2023年4月)

古くなったWHSをTrueNAS SCALEマシンとして再生:HDD換装編(2023年4月)

2TB*4台構成でセットアップ後に、4TB*4台構成へストレージを増強

2TBのHDD 4台でTrueNAS SCALE/NASのセットアップが完了したため、今回の最終目的である4TBのHDD 4台構成へアップグレードを行う。HDDの換装はTrueNAS SCALEのWebUIからの操作だけでエラーが発生することもなく簡単に実行できた。ただし、HDD 1台換装ごとにZFSのResilveringにほぼ4時間、4台のHDD換装完了は一日がかりの作業となった。ASUSTOR/NASでもRAID再構築時には相当時間がかかったので、ストレージ再構成は時間的に余裕がある時にのんびり実行するに限る。もちろん、換装作業中はNASを利用しないほうがよい(利用しても問題はないが、気持ち的に・・・)。

換装前は2TBのHDD 4台構成で実効容量5.15TBだったのが、4TB HDDを4台構成へ変更したことで10.44TBへと増強できた。ファイルシステム都合上、シングルパリティといえど12TBを利用できないことはわかっていたが結構システム側に占有される。しばらくはHDDを増強させることなく運用できそうだけど、外部バックアップ用のUSB接続HDDの容量が8TBしかないため、先にこちらを増強することになりそうだ。

HDD換装の手順

HDD換装の順序をまとめてみた。以下のような2ステップ目のHDD換装作業を4回繰り返す。

TrueNAS SCALEのWebUIで換装対象のHDDをオフラインにして、いったんシステムをシャットダウン。HDDを大容量のものへ換装した後、再びTrueNAS SCALEのWebUIでオンライン状態にしてリプレーシング操作を行うだけ。1台のHDDごとに、これを4回繰り返す。(クリックで拡大)

利用しているマザーボードのBIOSを確認したところ、ホットプラグ(ホットスワップ)をサポートしてそうなのだが、マニュアルを見るとSATA1/2インタフェースのみのサポートであり、今回ストレージとして利用しているSATA3/4/5/6はホットプラグ対応とは記載がない。ホットスワップにそれほどこだわっていないため、確実性を考慮してシャットダウン後に物理的にHDD換装を行った。

これらの手順は、HDD故障時にも同じように対応できるため、非常事態時の事前演習にもなった。

TrueNAS SCALEのWebUIを利用してHDDを換装

TrueNAS SCALEの画面を見ながら換装手順を追いかける。

※ 以降のTrueNAS SCALEの画面キャプチャは、すべてクリックで拡大表示されます。

HDD換装前のダッシュボード。枠内、ストレージの利用状況、フリースペースに注目。
Storage Dashboard。こちらも枠内の数字に注目しながら進める。換装前はUsable Capacityが5.15TB。
Devices画面。2TBのHDDが1.82TBとしてファイルシステムに組み込まれており、4台ともノーエラー状態。
sdeからHDD換装を行う。sdeをクリックすると、右側にsdeの詳細が表示され「オフライン」メニューが現れる。この「オフライン」をクリックすると、中央のように「オフラインにしますか?」状態になるため、ブルーのオフラインをクリックする。
オフライン化操作によりsdeがデグレ状態(DEGRADED)になり、ストレージ全体もデグレ状態になる。
ダッシュボードを確認。こちらもデグレ状態となっている。

ここで、いったんシステムをシャットダウンし、4TBのHDDと交換する。交換後、再びシステムを起動する。

起動直後のダッシュボード。ひとつ前の状態と全く変化なし。
ストレージプールのTopologyがオレンジの!マーク表示になり、ZFSも赤X表示になっている。
換装した4TBのHDDがオフライン状態になっており、システム全体はデグレ状態。
「オフライン」にした時と同様に、右側のメニューから「オンライン」をクリック。
このあたりがちょっとわかりづらいところ。ディスクは物理的には交換済ではあるが、システムとしては交換がまだということだと思うので、指示に従って「ディスクを交換」をクリック。
” Replacing Disk “と表示され、これはあっという間に完了するのだが・・・。
この”Resilvering”に数時間かかる。画面では「21 days・・・」のようにとんでもない時間が表示されているが、すぐに時間単位での表示に変わり、4TB HDDで約4時間かからないぐらいの感じで完了する。
Resilverはまだ完了していないのだが、Deviceとしては”No Error” 状態。
ダッシュボード上は正常状態に見える。
Resilveringもいよいよ残り4分まで来た。
Resilveringが完了。まだ、1台のHDD換装が完了しただけ・・・。残り3台とも同じ作業を繰り返す。
すべてのHDD換装が完了。Free Space容量が増えている。
Storage Dashboardも確認。Usable Capacityが10.44TBへ増えている。右側のDisk Healthの!マークは中古で購入したWD40EZRZがS.M.A.R.Tで引っかかったもの。CrystalDiskInfoでは問題なかったし、問題なく利用できているためしばらく様子見だ。

以上のようにすべてWebUIからの操作でHDD換装ができ、コマンドをたたく必要がない。これだけ完成度が高く洗練されたNAS OSを機能制限等を受けることなくフリーで提供してくれることに感謝するしかない。まだまだTrueNAS SCALEのすべてを理解できてはいないが、問題なくNASとして利用できることが分かったため、使いこなせてはいない他の機能も調べながら少しづつアップグレードしていきたい。

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