シンプルなブックスタンドになりました
学習机の上に設置するブックスタンドを製作した。
基本構想
長女の時は異なるデザインのブックスタンドを考えてはみるものの、なかなかいいデザインが思いつかず、今回は引き出しもないシンプルなものとした。
- デスクに向かって正面、左右のどちらにも設置できるサイズとする=幅はデスクの奥行以下となる
- 高さがありすぎると安定性に欠けることと、圧迫感も強くなるため二段程度の構成とする。下段はCDケースを立てられるほどの高さを確保する
- そびえ立つような感じではなく、少しは優しい雰囲気を出せるようにする。
うまく表現できないので、実際に製作過程で説明する。
設計
先ほどの要件に従って、いつものようにMS Visioを利用して詳細設計を行う。製作するものが小さくてシンプルなものになりそうなので、設計図面自体はあまり凝ったものにはなっていない。ただ、個々に行き着くまでに、あーでもない、こーでもないとかなりの枚数の図面を描いてしまい、設計確定までに時間がかかってしまった。こんなに設計に時間かけていては、独立工房としてはやっていけない。木工家として独立されている皆様は本当に素晴らしいと思う。
材料の調達
いつも目に付く部分でもあるし、それほど木材も多用することもなく低コストに抑えられそうなため、すべてタモの無垢材を利用した。今回も材料はマルトクショップ様のネット通販を利用して購入した。
木材のカット
写真とともに工程を簡単にまとめた。
スタンド前側の組み立て
複雑な組み合わせ加工技術を持っていないため、木ネジを利用して組み付ける。もちろん、ネジは見えないようにするし、少しはデザイン的な配慮も行う。
スタンド本体部分の組み立て
直角や水平がどれだけ確保できているかが仕上がりに影響するため、慎重に組み立てを行う。
塗装
オスモカラーで塗装する。最近はもっぱらこればかり。
組み立て用の鬼目ナット取り付け
今回の設計では、棚板は可動ではなく位置固定になっている。しかも棚板を取り外してもブックスタンドを分解してコンパクトにできるわけでもない。そのため、ジョイントコネクターを使用しなくても良かった。だが、使い込んでいくうちにもしかしたら「引き出しをつけたい」とか、「棚板の奥行を変えたい」のような変更要求が発生するかもしれないという、ほぼ想定しておかなくてもよさそうな事態のために、棚板は取り外し可能な構成とした。
棚板を取り付けて完成!
ジョイントコネクターで棚板を取り付ければブックスタンドの完成。
机上に設置してみる
机の上に設置してみた。正面側においてもよし、横においてもよしで、シンプルなブックスタンドに仕上がっている。フロント側を斜めに加工するところを上手くできるかと少し心配していたが、接合部分もきれいに表面を合わせることができている。斜めにしているおかげで圧迫感もなくていい出来栄えだ!
デスクの横に設置する場合、左右どちらでも置けると考えていたが、完成後に設置してみると、左側にはスタンドライトが取り付けてあり、事実上、設置は右側に制限されそう。
いくらかかったのか。費用のまとめ
今回の製作費用をまとめた。木ネジや丸棒、ジョイントコネクター、塗料などの消耗品的なものは含めていない。
材料 | 用途 | 数量 | 価格(合計) | 購入方法 | コメント |
---|---|---|---|---|---|
タモ無垢板 | 背面 | 1 | 2,240 | マルトクショップ | 20*180*600mm。さすがに幅広の無垢板は高い |
タモ無垢板 | 棚板 | 1 | 2,090 | マルトクショップ | 20*180*560mm。さすがに幅広の無垢板は高い |
タモ無垢板 | フレーム部分(本体)、仕切り板の後ろ側 | 2 | 3,060 | マルトクショップ | 20*70*1210mm(1530円)を2枚。カットして利用 |
タモ無垢板 | 仕切り板 | 2 | 720 | マルトクショップ | 20*120*160mm(360円)を2枚 |
– | – | 合計 | 8,110 | – | – |
決して安くはないと思うが、無垢板の少し凝った?作りのブックスタンドが約8000円で購入できたと思えば、少しは納得かな。有名メーカーのブックスタンドは同じようなサイズ感のものでも26000円とかするし。次回も頑張ろう。