主張しない構成を求めて
デスクの右側にとてもかわいらしい飾りもの置き場(高さ約900mmのシェルフの上)があるのだが、横方向に物を置くスペースがなくなってきたことと、少し混雑気味になってきたため、上部の空間も使って飾り付けができるようなシンプルなシェルフを製作した。
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設計
いつものように、あーでもない、こうでもないと様々なアイデアが浮かんでは実現性(棚としての強度、見た目)や作りやすさの観点などで消えていく。一番最初にVisioで図面を起こしたのが2023年の10月初め。約2か月ぐらいで構成が確定しているから今回の設計期間は短いほうだ。単にシンプル過ぎて複雑な設計要素がなく、代替案もこれといってなかっただけだったりする。
検討当初から構想として持っていたのは、側板を使うシェルフにはしたくないということ。先ほどの写真にある予定スペースに、カラーボックスのような箱構造のシェルを置いてしまうと、側板による影ができるし、横方向の視線が側板で遮られてしまうため、重たい感じになってしまう。
理想としては、壁から棚板が突き出て浮いているような構成なのだが、このような棚板を設置するためには壁自体への金具取付が必要となるし(金具が見える、見えないの構成はあるが)、後から棚板の位置を変更できなくなる。デスク(テレワーク用の書斎)は寝室の一角を利用しているため、このような場所・物が固定されるのは避けたいところ。
最終案として残ったのが丸棒を側板代わりに使って棚板を固定する方法。しかも、丸棒が可能な限り壁側に近い位置になるように設計することで、よりシンプルさを追求できる。棚板を固定するニッケルダボも見えないように工夫した(詳細は後ほど)。
なんとか年末までに構想がまとまって、必要な材料も調達することができ、正月休みに製作に着手することができた。
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製作工程
複雑な構造でもなく、手の凝った加工が必要なわけでもないため、製作開始から約1週間で完成することができた。もちろん、毎日この作業ばかりやっていたわけではないのだが。
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組み立て
実際に設置する場所に持っていく前に、ワークベンチ上で組み立てる。製作物自体は大きくないがニッケルダボの位置調整を行いながら組み立てる必要があり、精度を確保するためにも組み立てた後に利用場所へ持っていくことにした。
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設置
先ほどの組み立てた状態のまま、利用場所までもっていき設置した。このシェルフは上下から圧縮するような形で固定しないとグラグラする構成のため、運ぶ時にも壊さないように少々気を使った。
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製作費用
とてもシンプルな構造のため低コストでの完成を目指したのだが、想定以上にコストがかかってしまった。というのも、この1、2年ほどの木材価格の上昇はすさまじく、例えば今回利用した600*200*18mmのパイン材は1枚で約1200円。以前は、700円とか800円ぐらいで購入できた記憶なんだけど。また、丸棒はハードウッド(ホワイトアッシュ)を利用したため、これも高くついてしまった一因となっている。なお、塗料やニッケルダボなどは消耗品扱いとして、価格に含めていない。
材料 | 用途 | 数量 | 価格(円) | 購入方法 | コメント |
パイン集成材600*200*18mm |
棚板 | 2 | 2,376 | コーナン | 2枚の価格 |
ホワイトアッシュ丸棒20mm径*900mm |
棚柱 | 4 | 1,968 | コーナン | 4本の価格 |
押しバネ | 棚柱固定用 | 4 | 608 | コーナン | 4個の価格 |
合計 | 4,952 |
3,000円ぐらいでサクッと完成すればいいなとは思っていたものの、5,000円ほどコストがかかってしまった。上下の角材にはタモのストック材を利用したが、これも今購入したら1,000円ぐらいの価格のため、さらなるコスト増になっていたはずだ。
コスト云々は置いといて、細かいところを見ると特に丸棒へのダボ穴加工など精度面でもう少し頑張れたのになーと思うところはあるが、手作り感満載のシンプルなシェルフに仕上がったし、家族も喜んでいたので大成功!かな。