-FlexiSpotじゃないよ -
オフィスワークからテレワークへ
コロナ禍で急遽始まったテレワーク。それ以前は、朝夕ともに身動きも取りづらい満員電車に往復2時間、通勤だけで体力・気力を消耗するような働き方が絶対条件だった。いまは、働き方改革がかなり進み、働く場所を制限しない業務のやり方が当たり前になりつつある。もちろん、オンサイトワークのよいところも認識しているし、現在では必要に応じて出勤することも増えてきた(勤務先では「ハイブリッドワーク」と呼んでいる)。
本題に入る前に整理すると、テレワークのよいところは
- 会社まで、往復2時間かかっていた通勤時間を別の時間に有効活用できる(業務終了後のランニング時間を格段に確保しやすくなった)。
- ビデオ会議が普及したことで、「会議室が予約できない」などの余計な事前調整のストレスから解放される(テレワーク前は会議室の予約に加えて、必要に応じて「電話会議システム」を予約しないと、リモート会議ができないような状況だった)。
- 会社ではできない3画面での業務対応など、かえってICT環境は自宅のほうが優れていたりする。提案書、設計書の作成やデータ整理などがはるかに効率化された。
- 周囲に誰もいないので、ビデオ会議の音声や会話が他人に迷惑をかけることがない(会社の自席でビデオ会議をやったりすると周りから煩く思われる)。
逆に、テレワークで気になるところとしては
- 通勤時間が不要となった代わりに、この時間を業務に充てることが多くなり、業務時間が長くなりがち(通常よりも1時間30分以上も前から業務を開始したり、逆に夜間での業務も多くなった印象)。
- オフィスビル間の移動が不要でありビデオ会議が自由に利用できることから、休憩時間を考慮することなくスケジュールに空きさえあれば連続して打ち合わせが設定されることが多い(ラフなものから定例会議のようなものまで)。
- エアコンやPCなどの電気料金が増額。自宅にずっといるということで、水道代なども以前よりは上がっている。
- 近所の人から「仕事しているのか?」と思われることもある(のではと思っている)
前置きが長くなったが、テレワーク本格化とともにデスク環境が少しずつアップグレードしていき、ついに憧れの「電動昇降デスク」の導入まで行き着いた。今回は電動昇降デスクの製作記録である。
過去のデスク環境
テレワークが始まったのが2020年の3月。もともと勤務先のリモート(VPN)環境がしっかりしており、決裁や事務処理などがすべて電子化されていたこともあり、自宅からの業務は大きな混乱を生むことなく全社員が開始できた。ICT業界にいるだけあってビデオ会議やオフィスツールの効率的な利用もどんどん進んで、「うちの会社のITリテラシは相当高いなー」と改めて認識した。
で、私はというと、自宅と勤務先間とのネットワーク環境は全く問題ないものの、自宅での業務で利用するデスクと椅子が心もとない。ロフトにあるデスクで業務してもよかったのだが、吹き抜け空間内にあるため会議の音声がリビング中に響き渡るし、逆にリビングにいる家族の声やTVの音声などが会議に入り込んでしまうため、家族に気を遣わせてしまうことから、ここで業務するわけにはいかない。
そのため、寝室に小さな折り畳み机と折り畳み椅子を持ち込み業務することになったのだが、あまりにも机上スペースが狭く仕事がやりづらい。マルチモニタ環境にもギリギリのキャパであり、テレワークが今後もメインになることを見越して、業務用のデスク環境をいったん整えた。デスク天板には、本来の使い方とは異なるのだがIKEAのキッチンワークトップ「カールビー(オーク)」を利用して、脚にはAmazonで購入した「テーブル脚」を取り付けてワーキングデスクとした。最初のうちは、いいデスクを導入できたと思っていたのだが。


電動昇降デスクに手を出す
ワーキングデスクの奥行450mmにかなり不満があったため、デスク奥に棚を設置して見かけ上の天板として拡張したり、あるいは、天板そのものを接ぎ合せて奥行を広げたりなど、さまざま拡張案を検討したのだが、どれも決め手に欠けていて導入判断ができない状態が続いていた。あるとき、たまたまYouTubeでFlexiSpotの電動昇降デスクレビューを見かけたのだが、閲覧動画以外にも多数のレビュー動画がYouTubeにアップされており、こんなにポピュラーな商品になっているのかと少しびっくり。FlexiSpotがメジャーな商品のようで価格も脚部だけで5万円ぐらいからと、結構な値段がする。ネットでのレビューなどを確認するとサポートが不安になるようなコメントもあり、購入後に昇降できなくなったり(故障)したらと思うと、デスク脚だけに5万円を投資するのはかなりリスクを感じた。
Amazonで商品・価格調査をしている中でMaidesiteのT2 Pro Plusという電動昇降デスクを発見。Amazonのレビューなのであまりあてにはならないのだが、中には信頼できそうなレビューも見受けられ、メーカー保証5年で対応も悪くなさそう。念のため、YouTubeにレビュー動画がないか確認したところ、数こそはFlexiSpotほど多くはないのだが、日本語・英語含めていくつか見ることができた。質感もよさそうだし、フルタッチパネルのコントローラ部のデザインもGood。あとは価格となるのだが、幸運なことにAmazonでタイムセールをやっており、なんと25,000円で購入できる。このタイミングを逃すわけにはいかないと思いポチっとしてしまった。もう、後戻りはできない。
デスクとして利用するには天板も必要となるのだが、既製品では自分が考えている条件が実現できないため、いつもの木工と同じように今回もマルトクショップで加工オプションをつけて天板をオーダーした。



設計
電動昇降デスクの構成部品の関係で、大きな引き出しは付けられないのだが、ちょっとした文具などを収納できるスペースがあると便利なため、奥行は狭いが3タイプの幅の引き出しを取り付けられる設計にした。引き出しだけでなく、ケーブルラックやその他の小物収納の追加などを大掛かりなDIYをしなくても済むように、あらかじめ鬼目ナットを複数個、一定間隔で埋め込む設計にした。脚取付部分を除くと合計59個を埋め込む設計だ。
これまで使ってきたIKEAのカールビー天板は利用用途がなくなるため、縦方向に2分割し机下に設置する足元収納棚として再スタートさせることにした。丸鋸でこの長さをカットするときには、丸鋸が引っかかったりキックバックを起こさないようにかなり気を使った。ブラックのアイアン脚は自宅で保管していた別の板と組み合わせて、長男のPCデスクを製作した。

製作工程
電動昇降デスクの脚もデスク天板もかなりの重量物であるため、動かすことが何よりも大変。また、組み立て途中で放っておくとそのまま部屋の中でスペースを占有してしまうため、天板の加工が終了し部品としての準備ができてから、一気に組み立てる。





電動昇降デスクの部品が揃ったので、いよいよ組み立てに移る。ここから完成までは一日のうちに完了するように一気に進めた。




















このMaidesiteの脚部だが支柱部分が逆ピラミッド型になっているため、支柱の好みの位置にマグネットやマジックテープなどで小物を固定しても昇降の動作が問題になることはない。ピラミッド型だと脚部の下側にしか取り付けができないので、これはちょっとしたメリット。
デスク本体が組み上がったため、電源タップや引き出しなど様々なオプションを取り付けていく。



最後に引き出しの製作に取り掛かる。




