手元に小物を置く場所を作らねば
デスクワークスペースの改造に伴い、今までデスク右側に設置していた収納棚がなくなってしまう。物の出し入れが少々やりにくい配置にはなっていたのだが、椅子に座った状態で小物の出し入れができる便利さはあった。この利便性を継続させるために、デスク下に格納できるミニワゴンを製作することにした。

設計
自分の用途に合うように、以下の点を考慮した設計を行った。
- 既存の木製の収納ボックス(200*200mm)を引き出し代わりに活用したいので、ワゴンの奥行きは200mm前後とする
- 棚板の高さ調節は盛り込みたい
- デスク下に完全に隠れるサイズにするか迷ったが、少しはみ出すサイズにすればコーヒーカップ置き場にもできそう。
- コンパクトなサイズになるため、側板や背板の厚みでスペースを無駄にしないような材料の選定
- 高さは机下ギリギリぐらい
- 自宅に余っている木材やキャスターを有効活用
そして完成した設計図。有孔ボードの穴+メタルダボの構成により棚板の位置調整機能を実現できそうだと考えていたため、初期段階から有孔ボードを使った設計で進めた。製作中に少し変更した部分はあるのだが、ほぼこれをベースに組み上げた。

製作
複雑な組付けも避けた設計にしたため、それほど時間をかけずに完成させることができた。材料を購入するためホームセンター2か所を巡ったことがちょっと面倒だったぐらい。ホームセンターによって販売されているパイン集成材の厚さが異なるので、一か所でまとめて購入できないのがつらい。








塗装は、オスモカラーの在庫がなくなってしまったのだが、こちらも自宅に残っていたワトコオイルを利用した。
完成
棚板を設置し、引き出し代わりのボックスを収納して完成。有孔ボードの穴を活用して、ヘッドフォンフックも取り付けた。有孔ボードの穴に合わせて25mmピッチで棚板の位置を調整できるので柔軟な使い方ができそう。メタルダボが側板から少し飛び出してしまうが、それほど気にすることなく利用できそうだ。我ながらいいアイデアだ。


製作費用
今回もデスクシェルフと同様、さほどコストをかけずに作ったつもりなのだが、いくらかかっていたのか。ネジ、鬼目ナットなどの流用品(もしくは追加購入品)は消耗材扱いとして含めていない。
材料 | 用途 | 数量 | 価格(円) | 購入方法 | コメント |
---|---|---|---|---|---|
パイン集成材 | 棚板 | 2 | 2,596 | コーナン | 910*200*12mm 2枚合計の価格 |
カラー有孔ボード | ワゴン本体 | 1 | 2,395 | ホームズ | 910*600*5.5mm ホワイト |
合計 | 4,991 |
なんと、構造材で新規に購入したのはこの2点のみ。最近、木材自体の価格が高くなっているため、今回のような質感のものをこれ以上の低コストで製作するのは難しいかもしれない。ダボやキャスター、鬼目ナットなど余剰品をうまく活用しながら、自分の用途、利用場所にぴったりマッチするワゴンを製作することができた。
わずかなスペースではあるものの、うまく使い切れていない感じもするため、もう一段分ぐらいボックスを設置してもよいかなと思っている。