この場所を何とかうまく使いたい
過去記事でも触れている通り、我が家は狭小住宅のためそれぞれの部屋は広くはない。広くはないものの子供二人分、それぞれのスペースを与えることができおり、自分が学生の時のことを考えると、とても贅沢な環境だなと思ったりしている。長女・長男それぞれに約4.5畳ほどのマイルームだ。
下図のように、約9畳ほどの細長い部屋をほぼ中間地点(赤線のところ)で仕切って、左側が長女、右側が長男という割り当てで利用している。この部屋には収納が一切ないため、クローゼット、ハンガーラックなどを後から設置しなければいけない。長女は、すぐにでも収納が欲しいということでIKEAの既製品を購入したが、長男はこだわりがないようで「作ってくれるんだったら待つよ」というスタンス。
何を設置するにも四角形ではないために工夫が必要なのだが、隅っこのスペースをクローゼット代わりに使いたいため、今回もまた様々に検討を重ねた。
設計
コーナー部分の一番狭いところの一辺が約350mmのため、このサイズを基準に棚構成を考え。このスペースの制約から、下記のような検討で進めた。
- 衣類収納のために、ハンガーやジャケットのサイズを確認したところ、奥行500mmは必要
- 衣類の上部に棚板がないと、衣類が埃だらけになってしまう。
- 最初の図の(A)のような方向から衣類を出し入れすると、350mm幅のクローゼットとなり、衣類の出し入れは容易だが、収納力が全然足りない
- (B)のような方向で出し入れする構成にすると、収納力は増えそうだが、コーナーの奥の部分が有効活用できない恐れがある(結局、奥行350mmの影響を受けて衣類を収納できない恐れ)。
結局、(B)案をベースに、衣類を収納するスペースと他の小物類を収納するスペースの棚板サイズを変更することで、床から天井まで空間全体を利用可能な収納エリアとして設計を進めた。検討の結果、下記のようなスペースの使い方が最も効率よさそうと考えた。
確定した設計図がこちら。クローゼットと呼べるほど大層なものでもないため、以降「ハンガーラック」と呼ぶことにする。
使った材料
過去の製作でも利用したホワイトアッシュの美しさと、ゴム集成材のコストパフォーマンスから、これらの樹種の組み合わせで本体部分を製作した。近所のホームセンターでは販売されていない樹種のため、今回も(ほぼ私の製作はこのショップのみ)マルトクショップの通販を利用した。棚板は枚数もそれなりに多いため、コスト削減のためにシナベニヤを利用した。「ベニヤ」となっているが表面はシナが張り合わせてあるため、仕上げ処理をきれいに行えばベニヤ感はそれほど気にすることはない。
ブラケットは、ウッドワンの棚柱+フツウノ(2サイズ、合計4つ)を利用した。ブラケットの先端が跳ね上がっているタイプだと、ブラケットより広い棚板を取付できないことや、この製品はブラケットとしても比較的スリムで邪魔にならなさそうなことから、この製品を利用した。棚柱が外に飛び出すと見た目もよくないため、柱に埋め込む工法にした。
製作工程
製作工程が飛んでるところもあるのだが、写真を使いながらまとめてみた。写真は残していないのだが、塗装はオスモのノーマルクリアで仕上げている。
完成
完成後の様子。収納状態もついでに!
製作費用
今回の製作費用をまとめた。木ネジ、丸ナット、ジョイントコネクタ、塗料は含まれていない。
材料 | 用途 | 数量 | 価格(円) | 購入方法 | コメント |
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ホワイトアッシュ無垢材 | ハンガーラックの骨格 | 一式 | 17,400 | マルトクショップ(通販) | |
ゴム集成材 | 下部の棚板と上部の連結部分 | 一式 | 3,820 | マルトクショップ(通販) | |
- | - | - | 1,080 | 上記の送料 | |
棚柱・ブラケット | 棚板、ハンガー掛け | 一式 | 13,414 | ウッドワン(通販) | |
合計 | 35,714 |
上記の費用以外にもハンガーをかける部分に利用したステンレスの900mmパイプなどもあるため、プラス2000円程度はコストがかかっていると思う。はっきり言えば、既製品をネット通販などで探して購入したほうが安いと思う。ただ、このスペースにぴったり合うような変形サイズのものは見つけられないと思うし、高さ方向をフルに有効活用できるようなハンガーラックもなかなか見つからないのではと思う(ツッパリタイプは多数あると思うが)。
長男も気に入ってくれたみたいだし、上から下までびっしり収納できるスペースになって目的達成、というところですかね。