13年目の大改造
2014年5月に完成した学習机が、小学生から高校卒業まで約12年間、学習机としての役目を立派に果たしてくれた。おかげさまで、長男も4月から大学生。何の制限もなく、心置きなく、自己責任でいつでも何時間でもPCゲームができるようになる(今まではMicrosoft 365 FamilyのFamily Safetyの機能を使って利用時間を制限していた。制限しないと、ゲームを気にしてばかりで受験勉強どころではなかったので・・・)。これまでは、PCは学習机とは反対側にある小さなデスクに設置していたのだが、今後はこの学習机をメインのPCデスクとして利用することになる。
長女、長男とも学習机を製作するときに、ある程度は将来のPC利用も想定して設計・製作していたのだが、長男の場合、モニターアームを利用したり、多数のデバイスを接続したりすることになるため、今の学習机の状態だと少々使いにくい。かといって、PC用デスクを新たに購入し、この学習机を全く利用しなくなるのも何となくもったいない。そこで、本格的にPC利用にも対応できるように、学習机からPC用デスクへ改造を行った。

設計
最初の写真のナンバーの2点とその他、以下のような改造を盛り込んで全体の構成を考えた。2026年の春に無事に大学生になってくれることを祈りながら、構想自体は2025年11月ごろから始めていた。
- 天板奥はモニターアームの設置やケーブルを通しやすくする。(1)の部分
- 椅子に座るときにデスクの脚が邪魔にならないようにする。これはPC用への変更というよりは、子供部屋が狭いことによる改善点。(2)の部分
- デスク下に電源タップやケーブルなどを整理して設置できるような構造とする
- デスク天板と引き出しは、継続利用
- 脚部にいろいろなものを後から追加で取り付けができるよう、鬼目ナットをいたるところに埋め込んでおく
結果として、学習机の脚や背面の板(幕板)、下部の棚板は利用しなくなってしまうが、木材としてはいいものを使っているため、これらも組み合わせて何かの家具を製作したりと今後も流用していくことにしよう。
2014年に製作した時の設計図をベースに、使わなくなるパーツは図面外へずらしていき、新しく適用するパーツがうまく組み込まれるように設計を進めた。今の学習机の引き出しユニットと連結させることになるため、ジョイントコネクタの位置などを間違えないように、パーツが重なる部分・連結する部分は何度も確認を行った。また脚部の各パーツの幅など、どの程度の大きさを確保すれば強度・デザインともにうまく両立できるのかが難しいところではあったが、最終的には以下のような設計とした。


受験が落ち着いた2月下旬、急ぎ木材を注文し、3月上旬に納品。大学生活が始まる前には完成させてあげたいため、3月の土日を使って約1か月で完成させた。
使った木材
近所のホームセンターでは、パイン材などの柔らかい木材しか販売されていないため、ハードウッドを購入する際にいつも利用しているマルトクショップの通販で購入した。販売する樹種も豊富で、ミリ単位でカット販売してくれる。やや納期が長めなため(支払いから納品まで10日間程度かかる)、作業し始めたいタイミングを考慮した注文が必要だ。
元の学習机がタモの無垢材・集成材を使っているため、今回の変更部分もタモ材を利用したかったのだが、近年の木材高騰のあおりを受けてか、以前よりかなり価格が高くなっている感じがした。厳密に比較はしていないため、あくまでも感覚ではあるのだが。無垢材をあきらめタモ集成材で見積もってもやはり高い。今回は色合いもタモ材に似ていて、強度も確保できるゴム集成材を利用することにした。タモ集成材とゴム集成材では倍ぐらいの価格差があった。

脚部の加工
設計図に従って、各パーツを加工していく。まずは脚部から。
















幕板の加工
幕板は蟻溝加工を行ったため、現物でのサイズ合わせが大変だったのだが、「やっとできた」と思った後に「あれ、なんか微妙に大きい感じがするぞ・・・」と感じてしまった。使う材料を間違えていたのだ。やってもうた・・・。本来は棚板になるはずの板を幕板として加工してしまっていたのだ。改めて幕板は加工すればよいのだが(二度手間になってしまったが)、棚板として予定していた材料は、このままだと棚板としては使えない。








棚板の加工
間違って幕板として加工してしまった棚板用の部材を、本来の棚板として使えるように修正しながら加工する。





研磨・組み立て
先に組み立ててしまうと接合部分などが磨きにくくなるため、この段階で研磨しておく。なお、研磨前に面取りしないといけないところは丸面ビットで加工しておく。250番のサンドペーパーで全体がサラサラになるように磨く。以前はこの後、400番のペーパーで仕上げを行っていたのだが、400番で磨かなくてもそれなりに平滑性は出ているし仕上がりにも不満はないため、最近は250番で終了させることが多い。研磨時は集塵機がフル稼働だ。
すべてのパーツが磨き終わったら、木工用ボンドを使って接合する。充て木を使ってクランプでしっかり固定する。



塗装・鬼目ナット埋め込み
仕上げ塗装はオスモカラー/ノーマルクリアーを利用した。以前はクリア以外を利用することもあったが、最近はクリアばかり利用している。変に着色するよりもノーマルで木材の色を活かした状態の方が飽きが来ない。

オスモカラーを塗った直後は塗料の臭いが残っているため、一週間ぐらい自然乾燥させた方が良い。次の週末に鬼目ナットの埋め込みと組み立てを行った。




いよいよ組み立て
PC用デスクに変身するための各パーツが完成し、組み立て工程へ。今まで利用していた学習机を分解し、脚部を入れ替えてPC用デスクに組み立てし直すという感じだ。長男のPC利用のダウンタイムを最小にするために、3月28日の午後、二人で一気に変更・組み立てを行った。













製作費用
最後に製作にかかった材料費をまとめた。鬼目ナット、ジョイントコネクター、塗料などは消耗品扱いで、下記コストには含めていない。
| 材料 | 用途 | 数量 | 価格(円) | 購入方法 | コメント |
|---|---|---|---|---|---|
| ゴム集成材 | PC用デスクに変更するための脚部、棚板等 | 一式 | 17,670 | マルトクショップ | 送料2,640円を含む |
| エレコム 電源タップ [コンセント 10個口 / USB-A 4ポート] ほこりシャッター付 ECT-1925BK | 電源タップ | 1 | 4,535 | amazon.co.jp | 私の机でも利用しているもの。電源口数が多く、USBもあり使いやすい |
| サンワサプライ ケーブル配線トレー ワイヤー Sサイズ ERDシリーズ専用 CB-CTERD4 | デスク下の配線整理用 | 1 | 1,736 | amazon.co.jp | 在庫処分で販売されていたもの。今は正規価格で購入できなくなっている。 |
| ユニバーサルステー(L型金具) | 棚板固定用 | 1 | 1,830 | amazon.co.jp | もう少し安く抑えたかったのだが、最適なものがこれしか見つけられず。 |
| 合計 | 25,771 |
価格の大部分はTスロットレールとナットが占めているので、この部品の価格=Ver.2の価格という感じで、1万程度でバージョンアップすることができ
電源タップ(まあまあいいヤツ)、ケーブルトレーなどのオプションを含めてもこの価格でPC用デスクにリニューアルすることができたのはよかった。2万円ほど出せばAmazonやニトリなどでもペラペラのデスクを購入することはできると思うが、慣れ親しんだ学習机の引き出しもそのまま継続利用でき、PCにも対応したモダン!?なデスクに生まれ変わってくれた。長男も喜んでいると思う。
また、新たにこのような木工製作の機会を与えてくれたことにも感謝しなければと思う。新しいものが欲しいと一言も言わずに今までの学習机シリーズを使い続けてくれてありがとう。私の趣味と実用性が発揮できて、とても良い製作となった。
いつの日かFlexiSpotのような電動昇降デスクが欲しくなったら、今度は自分で買ってくださいね。その時はこの学習机から完全に卒業かな。