第2回サンスポ古河はなももマラソン(2014年3月16日)出場レポート 3時間28分09秒

第2回サンスポ古河はなももマラソン(2014年3月16日)出場レポート 3時間28分09秒

35km過ぎからの大失速

 1月の勝田マラソンの予想外の好結果に調子に乗ってしまい、春までに開催のマラソン大会でエントリー可能な大会を探していたところ「古河マラソン」がヒットした。ただ、1月にフル走ったばかりなのに、3月に走って大丈夫なのか、勝田後の休養を考えると、1ヶ月半ぐらいしか実質練習出来ないので大丈夫なのかとか、いろいろ気になるところはあったのだが、近隣県での開催ということとコースもフラットで走りやすいという売り込みに惹かれ、結局エントリーした。

左膝の痛みが引かずに、満足な走り込みができない

 勝田を走ったあと、1月は完全休養にして2月1日から練習を再開した。勝田の影響ではないとは思うが、10kmジョグ程度の練習であっても、以前から痛みをかかえていた左膝に違和感が再発。それでもそんなにひどい痛みではないのでジョグ、インターバルなど日によって少しメニューを変えならが練習を続けた。

 練習用のシューズも新調し(アシックスのGEL FEATHER GLIDE/ゲルフェザーグライド)、更に走りこむぞ!という矢先にあの2月8日夜からの大雪。ま、これは仕方ないとして、なんとか雪が少し溶けて走ることができるようになったので、2月11日の祝日は9km+9kmの変則ロングを行った。最初の9kmは4分30秒/kmぐらいのペースで走り、後半は5分前後/kmで戻ってくる感じの練習だ。前半は設定ペース通りに走れたのだが、後半が悲惨なことになってしまった。あの左膝の痛みがかなり激しくなり、まともに走ることができなくなったのだ。以前は膝の外側が痛くなっていたのだが、今回は内側も痛む。9km先で折返してから少しずつ痛くなってきて、14kmぐらいの地点ではほとんど走れなくなった。結局残り5kmほどを歩いて帰るという最悪の状態。走ればなんてことはない距離でも、歩くととても遠く感じ、しかも汗が引いて体は冷えるしで散々な日になってしまった。

 何度かこれまでに通院しているがすぐには良くならないし完治もしないので、ここは思い切って2月はまったく走らないことに決めた。そのため、本来3週間ぐらい前にやらないといけない30km走ができず、2月2日に18km走ったのが本番前練習での最長距離となり、十分な練習も出来ずに本番を迎えることになってしまった。勝田から古河までの約1ヶ月半で、練習での走行距離はわずか143kmだった。
 レース当日の体重は61.6kg。あと1kgぐらいは絞りたかった。

参加通知書が届く

 勝田の時はナンバーカードから計測チップまですべて一式が揃った状態で送付されてきたが、古河の場合は事前に引換券のみ送付で、ナンバーカード等は前日または当日の受付時に引き換える方式だった。念のため、ナンバーカード取り付け用の安全ピンも忘れずに持って行くことにした。

送付されてきたものはいたってシンプル。勝田が初マラソンだったというのもあるが、いろいろと入っている方が気分は盛り上がるかも。

朝5:20ごろに家を出て、6:40ごろ古河市へ到着

今回も熟睡出来なかった。いつも何かイベントがあるときは熟睡出来ない。小さいころの遠足の前日なんかもそう。楽しみ?のためか気になって眠れない、眠ったとしても早く目が覚めてしまう。毎日の仕事の時はまったく起きれないのに。

 今日は、家族は行かないので自分ひとりで行った。車を運転しながら6時過ぎ頃におにぎり2個とオレンジジュースをとる。おにぎりは梅干したっぷり入りの自分で作ったおにぎりだ。意外と早く現地に着いてしまってスタート地点付近にパーキングがないか探してみたが、まったくそれらしきものはなく、駅前のパーキングを利用することにした。

 パーキングに到着すると同じ古河マラソンに出走すると思われる人たちの車がすでに数台停まっていて、車の中で待機していた。この時点で6時40分ごろだったので、シャトルバス乗り場に行くのはちょっと早いかなと思い、カステラを食べながら時間を潰し、7時過ぎに駐車場から出発してシャトルバス乗り場へ向かった。駅からバス乗り場までは大会関係者の人が途中にいて案内してくれるので迷わず到着できる。

駅から10分ぐらい歩くとシャトルバス乗り場へ到着する。1万人以上が走る大会だけあってバスの台数も半端じゃなく多い。時間帯によって違うのかもしれないが、並んだり待ったりすること無くバスに乗り込むことが出来た。
バスに乗って10分か15分ぐらいで会場に到着。この赤いバスでやって来ました。少し気持ちが盛り上がる。

 当日の朝食は勝田の時とほぼ同じで、海苔のついていない梅干し入りおにぎり2個(海苔は消化の悪い繊維質の仲間なので敬遠)、カステラ2片、果汁100%のオレンジジュース200ml。また、スタート1時間前にもカステラ2片(3片ぐらい食べているかも)、9:30ごろにアミノバイタル1個を摂取した。

受付は競技場で

 到着したらそのまま競技場へ向かい受付を行う。オールウェザーのトラックがゴールという、立派なコース設定だなーと関心する。オールウェザートラックに踏み入れるのは高校生の時以来かも。

ゴール地点。この競技場へは100メートルのスタート地点あたりにあるゲートから入ってきたので、トラックを走るのは最後の100メートルだけだと思っていた。これが最終的な悲劇を生むことに(超、大げさ)。
あまり意味のない写真だけど、こんな雰囲気でした。

スタートまで体育館でひたすら時間を潰す

 受付を済ませた後はやることがないので更衣室になっている体育館に行って、そこでスタート地点までじっと過ごす。スマホを見るか、柔軟体操ぐらいしかすることがなくてまったりとした時間が流れる。トイレも我慢せずに気になったらすぐに行くようにした。いつ行ってもトイレはすごい行列だ。

 手荷物預けがちょっと良くなくて、コインロッカーはあるが当然全員分は無し。しかも400円かかるのと両替機が1台しかないためそこでもすごい行列が出来てしまっている。一部で、ビニール袋に入れた荷物を預かるサービスもあったが対応者が断然少なく、しかも自分でビニール袋にゼッケン番号を書かないといけなかったり、「料金の支払いが先だ、後だ」で係員どうしが口論始める始末で、手荷物預かりに関しては勝田のほうが相当スマート、手慣れた感じだった。

 当日の天気は晴れ。昼の気温も18度前後ぐらいまで上がりそうとのこと。長袖で走るか半袖で走るか非常に悩んだが、周りを見渡すと長袖の方が圧倒的に多い。でも、半袖もいる。確かに朝は少しひんやりしているが、気温が上がるというところを信じで今回は半袖でスタートすることにした。

7時40分ごろはこんな感じでガラガラだった体育館だが。
さすがに9時ごろにもなると大混雑状態。トイレにいくのも大変な状況に。
ランナーズチップを取り付け
応援に来れなかった子供が書いてくれた手紙。これをウェストポーチに入れて走る。勝田の時と同様、お守りに。
今回のマラソン中の給食。勝田の時とまったく同じ。10km、20km、30km地点でアミノバイタルを、15km、25km、35km地点でスポーツようかんを摂取する。最初はこれだけで1kg弱ぐらい重さがあるのだが、ワコールのウェストポーチはストレッチが効くのでこれを全部入れることができる。一つ減るたびに体が軽く感じる。今となっては、それぞれ1つずつ減らしてもフル完走には大丈夫ではないかなという気もしている。

スタート前にトイレに並び、超ギリギリでのスタート

 勝田の時の反省を活かし、少し余裕を持って体育館内のトイレに行ったのが9時20分ごろ。シューズも履いて、さあ、スタート地点へという時にまたトイレが気になってきたので、念のため9時40分ごろ外の仮設トイレに並ぶ。これが最悪ですでに相当の人が並んでおり、20ヶ所ほどのトイレにそれぞれ10人ぐらいは並んでいる状況。銀行のATMのように1列に並ばせて、あいたところに行かせるような方法にすればもっと効率よく処理できるのにと思いながらも、ただ待つしかなく時間は刻々と過ぎてゆき気持ちも焦ってくる。トイレが終わった時はスタート1分前ぐらいになっており、走ってスタート地点まで行く。せっかく、Fブロックという比較的前の方からスタートできるのにそこに並べなかったら台無しだ。
 脇の歩道を走りながらFのナンバーカードを付けた人達がいる集団までなんとか追いつく。すぐにスタートの号砲。超ギリギリ。

レースの模様

 ひとりで参戦してきたこともあり、自分が走っている時の写真はまったく残っていない。勝田の時は走っているときに、写真撮影サービスの人が沿道にいることがすぐにわかったのだが、古河の場合、それらしき人がまったく見当たらず、どこで写真が取られているのかもわからなかった。あとからスポーツピクトのサイトで確認したところ、途中の1ヶ所で複数枚撮影したものと、ゴールの2枚だけが自分用にアップされていた。ゴールの2枚だけでも購入しようかと考えたが、注意書きがあって、「画像サイズはL版にぎりぎり耐えられる程度のものです。トリミング等の状況により画像が劣化可能性があります。データでのご使用を推奨致します。」とある。その割に1ファイル1,575円もするため、今回は購入を諦めた。なので、ハードコピーのあまり美しくない写真を最後に載せている。

スタート - 5km

 先ほど記載したが、長袖でいくか半袖で行くか悩んだが、18度ぐらいまで上昇との予報だったので半袖でスタート。最初はちょっとひんやりだったが大正解。少し走っただけで暑く感じるぐらいのぽかぽか陽気になった。スタート後は相変わらず激混みで走りにくい。1km、5分以上かかる。事前に走りこみ練習が出来なかったのも左膝の痛みが気になっていたからだが、スタート後はまったく違和感なくまずは安心する。

5km - 10km 

 特にアップダウンなく平坦な道が続く。5km過ぎに最初の折り返し地点があるが、足をくじかないように、ペースを乱さないように注意する。あとから数えてみたのだが、この折返しがなんとコース中に5箇所もあった。残念なことに、早くも8km付近で左膝に違和感が出てくる。やばい・・・。でも、どうしようもないので走るだけなのだが、そのまま少し走ると違和感がなくなって、この時点では助かったと思った。

10km - 15km

 10km過ぎにだらだらとした上りが続く。古河マラソンは平坦なコース設定を売りにしているが、陸橋超えのような急激なアップダウンは無い代わりに、だらだらとした登りや下リがしばらく続くようなコースレイアウトのようだ。左膝の痛みが激しくなることもなく、ここまでは順調。

15km - 20km

 途中で、牧場にあるようなあの香りが広がる。ただし、すぐに終わるのでそれほど苦にはならない。病院の前では、戦隊物のピンクの着ぐるみを着た人が立ち止まって、病院にいる人たちに手を振っている。ちょうど僕が通りかかった時に走りだしたの、でだいぶ先を走っていたのだろう。「(僕)今日は暑くて大変ですね」「(ピンクの人)ここまで暑くなるとは思わなかったよ」とか少し会話して走る。その人の着ぐるみでの自己ペストは3時間50分と言っていたから、真面目に走ったら相当速いんだろうな。

 18km付近に「回収車」のバスが数台。嫌な響だ。ずっと先で折り返した後、35-40kmの区間がここと同じコースになるのだが、この回収車のところにあるエイドステーションでまさかお世話になるとは、この時は思いもしなかった。

20km - 25km

 ちょうど21kmあたりの交差点のところに有森裕子さんがいて、ハイタッチ。この辺りから左膝の痛みがだんだん激しくなってくる。立ち止まると気持ちも萎えるし体の感覚もずれてしまってそれ以上走れなくなるので、走りながら足を曲げたり伸ばしたりする。

 次の折り返し地点までがとにかく遠くに感じるようになる。直線ではないけれど、曲がりくねったレイアウトではないため、ずっと先の方まで見えてしまうのだ。反対側車線をA/Bなどのナンバーカードの人とすれ違うが、どこまで行ったら折返しなんだろうと少し憂鬱になってくる。コースもひたすら直線、折返し、たまに直角カーブだけなので同じような景色が続く非常に根気のいるコースレイアウトだ。平地が広がっており風が強く吹き付けるので、前の人を風よけ代わりに走る。

25km - 30km

 25km過ぎを折返し、再びひたすら直線を戻る。この辺りで足は限界に近づいていて、なんとか前の人や周りの人についていくのがやっとの状態。立ち止まったら終わりだと言い聞かせ、同じようなペースで走っている人についていく。前の人に気づかれたのか、その人はあからさまに横にそれて風よけがいなくなり、単独走行になってしまう。

30km - 35km

 ついに左膝の痛みが最高潮に達し、31kmか32kmぐらいだったかと思うが立ち止まってしまった。屈伸しては少し歩いてまた走りだすというのを繰り返す。立ち止まったことで、もう今回のタイムはダメだなとあきらめ、せめて完走だけはと気持ちを切り替える。4分40秒/kmぐらいでのいいペースだったのにもったいない、めちゃくちゃ悔しい。ほとんどジョグレベルの走力になってしまい、がんばろうの気持ちの糸が切れてしまう。一度立ち止まって歩いたものだから体の感覚も変わってしまって、息遣いも苦しくなる。

35km - 40km

 35km過ぎ、歩いては走ってを繰り返すが、左膝が痛くてしょうがないので例の回収車がいるところのエイドに駆け込み、左膝にエアーサロンパスを付けてもらう。左膝は限界まで来ており走りだしてもすぐに痛くなって継続して走れない。

 しかしである。Runtasticが教えてくれるタイムをよく確認すると、なんと諦めかけてた3.5時間切りがまだ達成できそうなタイムではないか。残り3km地点ぐらいで3時間11分ほどだったので、6分/kmで走るとギリギリ3.5切れそうではないか。運がよいことにエアーサロンパスが効いてきてたのか、少しだけ走れるような感じになってきた。途中止まってしまったこともあり呼吸器系は苦しい感じなのだがなんとか走り続ける。力を振り絞る。

40km - ゴール

 勝田の時もそうだったが、残りの2kmが非常に長く感じる。特に今回は足が痛いだけに更に長く感じる。沿道から「あと2kmですよ」の掛け声だけど、全然進んでいない感じがする。残り1kmが更に遠く、競技場の外側をぐるっと回る形で競技上に入るルートだった。よくコースを確認しておかない自分が悪いのだが、朝の受付時点では100mのスタート地点のゲートから入るものだと思っていただけに、トラックを1周近く走るのかと思うと、ゴールが余計に遠くに感じる。トラックを約3/4周してゴール。最後の100mだけはラストスパートのダッシュ。

 35km以降大失速だったにも関わらず前半の貯金が効いて3時間28分10秒でサブ3.5達成。こんなレース運びでサブ3.5ってどうなんですかね。

スポーツピクトのハードコピー。左膝が痛かっただけに相当苦しかった。この写真1枚のダウンロード販売が1500円ほど。しかもL版にギリギリ耐えられるくらいの解像度ということで購入を断念。

ゴール後

 ゴール後はスポーツドリンク(500mlペットボトル1本)をいただき完走メダルをかけてもらった後、完走証を発行してもらって、終了という流れで、勝田の時とほぼ同じだった。あとは、最初の体育館に戻って着替えて帰るだけだ。

激戦の後、その1。ターサージール2で2レース目だったけど、自分にはサイズ感、履き心地といい、本当にピッタリのシューズだ。35km過ぎから大失速というふがいないレースだったけど、タイムだけは目標をクリアした。
暑すぎず、寒すぎずで、とても走りやすい天候だった。半袖で走って正解。ジップ付きのシャツだとちょっとした温度調整とかもできるのでオススメです。42km走った後はナンバーカードもよれよれ。
こちらの完走メダルをいただく。
完走記念のTシャツは白で、デザインはとてもシンプル。

シャトルバスで駅まで戻る

 シャトルバス乗り場まで行く時にちょっとした問題があった。なんと、マラソンコース、しかもまだたくさん人が走っているところを横切らないと体育館からバス乗り場まで行けないのだ。走ってくる人の列が途切れるのを見計らって急いでコースを横切るというのが必要なため、場合によってはランナーにぶつかりそうになる人もいたと思う。バス乗り場までのレイアウトやバスの待機所は見直してほしいところだ。

これは少し離れた場所だが、このようにランナーが次から次に走ってくるところを横切らないと帰りのシャトルバス乗り場へはたどり着けない。かなり見直しが必要なポイントだ。
トラックに入るところ。3/4周ほどオールウェザーのトラックを駆け抜けてゴールする。
駅までのシャトルバスに並ぶ。だいぶ並んでいるように見えるが、次から次にバスが来るのでほとんど苦にはならない。

まとめ

 今回の記録証。サブ3.5達成で良さそうな結果に見えるが、35km過ぎからは走っている感じは殆どなかった。前半の貯金のおかげで達成できたようなもの。フルマラソン走っても足の痛みを感じないような筋肉トレーニングや日頃の地道な努力が必要だと痛感した。あまり満足感のないレースだった。

 こちらはRunTasticの走行データ。行き止まりのようになっている部分がすべて折返し地点となる。

 次にRunTasticでのスプリットタイム。前半はいいペースだったのだが、35km過ぎから大失速している様子がわかる。6分30秒/km以上かかっている区間もあり。

 これで今シーズンのマラソンは終了となる。次は2014-15の秋冬の大会がターゲットとなる。走れないわけではないけれどなぜか左膝だけが痛み出す症状を解消しないことには、今以上の練習も出来ないしタイムも望めないのでなんとか完治させる方法を真面目に検討・調査する必要がありそうだ。

Runningカテゴリの最新記事