第9回湘南国際マラソン(2014年11月3日)出場レポート 3時間51分36秒

第9回湘南国際マラソン(2014年11月3日)出場レポート 3時間51分36秒

オーバーペースの罠にはまる

 2014-2015シーズンの1回目のレースとして湘南国際マラソンにエントリーした。なぜ、湘南国際かというと、比較的自宅から近いところで開催されることと、なんといってもネット上でも評判がよさそうな感じがして、「湘南国際」というかっこいい響きもあって、一度は走ってみたいレースの一つになっていたからだ。

ネットで先着順の受付

 エントリーはRUNNETのサイトから申し込む。5月31日(土)の20:00からエントリー開始だったので、20時少し前からスマホの前で準備。その日の夕方は家族と外食だったため、PCではなくスマホからエントリー作業を行うことにした。PCではないので操作性とかスムーズさとかちょっと心配だったけどなんとかなるかなーと。

20時になったのでエントリーサイトに接続しようとすると、案の定、なかなかサイトが反応しない。これもネットの情報でわかっていたことだがこのまま接続できずに、サイトが応答した時は締め切っていたら、、、と少し心配になる。夕食をとりながら何度も何度も操作を繰り返しているうちに、20時20分過ぎごろだったか、ようやくサイトから応答が来た。クレジット番号入力途中でサイトとの接続が悪くなったりするのも心配だったので、今回はコンビニ支払いを選択。20時29分にエントリー完了のメールが来て無事第一関門を突破、運よくエントリーができた。後日、コンビニで料金を支払い、エントリーが確定する。

 マラソン大会のエントリー方法だが、先着順の受付方法だと指定されたその時間帯でしか受け付けてもらえないし、回線やネットの状況によっては確実にサイトと接続できるとも限らないので、できれば抽選にしてほしいと個人的には思っている。もしくは勝田のようにエントリー数制限なし!とか。

直行バスの申し込みも先着順

 大会会場までの交通手段としては、JR東海道線の臨時列車と新宿駅からの直行バスの2つの方法があったが、臨時列車の本数も4本とそれほど多くなさそうだし、万一、座れなかったら体力を消耗してしまう。同行する家族も合わせて合計4人分の座席を確保する必要があったので、今回は何となくバスのほうが確実に座席が予約できそうな気がしたので、直行バスを選択した。

 直行バスの申し込みはトップツアーのサイトにて9月29日(月)の12:00から行われることになっていた。その日は昼休みに食事も行かずにバス予約の対応を行ったのだが、またまたこのサイトがつながりにくい。やっとサイトが反応して次のページに行ったかと思うと、全く応答がなくてサイトもエラー表示になってしまうありさま。戻って処理しようとすると入力した情報がクリアされたりと何度も最初からやり直さなければいけない。なんとか、30分後ぐらいに4人分の登録が完了したのでよかったが、これで交通手段が確保できなかったら、マラソンエントリーの時と合わせてさらに湘南国際の印象が悪くなってしまうところだった。

朝5:10の始発で出発

 11月3日当日は新宿6:00発の直行バスで会場へ向かうのだが、新宿駅西口側からちょっと離れたバス待機場に5時40分集合となっていた。6時になったらバスが順次出発という取り決めで、遅刻した人は待っててもらえない。地元の地下鉄駅からだと始発(5:10)で移動したとしても新宿駅に到着するのが5時40分過ぎ。そこから歩いて5分ぐらいはかかるので、少し遅れてしまうが時間的にはちょうどいい感じだった。

 すでにバス乗り場には列ができていて、人数がそろったバスから出発していた。6:00少し前にバスが動き出し、9:00のスタートに合わせておにぎりやカステラ、オレンジジュースなど朝食をとる。1時間ほどバスの中で睡眠をとれた。1時間ちょっとで会場に到着。すでにバスが何台が到着しており、後からも次々にバスが到着する。15,000人ぐらいが出走するマンモス大会だけあって、どこの場所も人だらけ状態。

5:10の始発で出発。電車の中にももしかしたら同じマラソン大会に参加するのかも?と思われるような格好の人が数人いた。
7:15ごろ会場に到着。バスも次から次に各方面から到着し、かなりの人で混雑する状態になっていく。

出走前の準備

 当日の気温に合わせて、長袖、半袖、ノースリーブシャツの3つを準備していたが、朝から風もあまりなくポカポカ陽気で気温も高くなりそうだったためノースリーブシャツで走ることにした。ゼッケンを取り付けて、柔軟体操したり着替えたり、トイレに並んだりしているうちにあっという間にスタート30分ほど前になる。スタート地点へ移動する途中にあった大きな看板の前で記念撮影。なお、スタート地点はここから少し離れたところにあって、応援に来た家族たちも一緒に移動できるような場所でもなさそうなため、ここで家族とはお別れに。スタートを見ることができないというちょっと見物客には物足りない大会のようだ。

当日の気温に合わせてノースリーブシャツを選択。ゼッケンを取り付ける。今回、GPSウオッチを使う初めてのマラソンになる。
8:20ごろの様子。スタート時刻が近づいてきたので、荷物預け場所へ移動するのだが、この人だかりで移動するのも容易ではない。
巨大な看板の前で記念撮影。同じように何人か撮影している人がいた。この時点で8:30を過ぎていたのでスタート地点へ移動する。家族は引き続きこの広場にいるのでスタートを見ることができない。
広場内には地元のゆるきゃら?がいたり、子供たちが手作りメダルやカレンダーなど、いろいろな物をお製作できるような場所を地元企業が 作ってくれていたりして、待っている間に退屈しないような工夫がなされていた。でも、スタートを見ることができないのは残念だったね。
スタート地点へは選手しか誘導されないため、一緒に来た家族や友達はスタートの号砲を見ることができない。スタート地点に徳光さんがいたよ。

レースの模様

 結果から先に書くと、スタート直後からのオーバーペースの反動が後半の大失速を招き、やる気なしの捨てレースになってしまった。今シーズン1回目のレースなので前回の古河マラソンと同等のタイムが出せればいいかなと思っていたのだが、少々調子に乗りすぎたようだ。しかも予想以上に気温が上がったことも影響した。

スタート - 10km

 スタート直後の1㎞は混雑するのだが、ほぼ目標通りの4分43秒/kmで入る。しかし、この後の1㎞ごとラップタイムが4分35秒/㎞と少し早目のペースになってしまう。もともと4分45秒/km前後でよかったのだが、10秒も早いペースに。さらに悪いことに、区間によっては時には4分30秒/kmを切るぐらいまでペースが速くなってしまう。オーバーペースだとはわかっていながらも、周りの流れにつられてしまいそのまま走ってしまう。

10km - 20km

 10㎞ぐらいまでは特に問題もなくペースダウンさせることもなくオーバーペース!のまま調子よく走ってしまう。このままいけば3時間15分近くのタイムが出るのでは!と、いきなり自己ベスト15分近く更新のような、ありえない期待を抱いてしまう。しかし、残念なことに15㎞過ぎぐらいから左ひざにいつもの痛み、違和感を感じるようになる。18㎞の第一折り返し地点でさらに左ひざが怪しくなる。それでもペースは4分35秒から4分40秒/㎞を維持していて、このまま行ければいいなと期待先行のまま走り続ける。気温も相当高くなってそうだ。

20km - 30km

 20㎞を過ぎてから左ひざが痛みだすとともに呼吸も苦しくなってくる。完全にオーバーペースのツケが回ってきた。ペースも4分50秒/㎞を超えるようになる。そしてついには立ち止まって屈伸したり、歩くようになってしまう。25㎞を過ぎたあたりからラップも5分/㎞を超えるようなり、完全にタイムはあきらめる。そうなると、やる気がだんだんなくなってさらに失速していく。途中の救護でエアーサロンパスはないか尋ねたところ、「本マラソン大会では、そのようなものは準備しておらず氷でのアイシングは可能」とのことだった。「なければいいです」、と再びコースに戻ったが、後々、大会プログラムをよく見るとそのように記載されている。救護の皆様、本当にごめんなさい。

30km - 40km

 もうここから先はひどいレース。普段のジョグよりも遅いペースで進んでいく。かなりの距離を歩ていたと思う。1㎞ラップが7分台、8分台の区間がごろごろしている。給水ポイントでもスポーツドリンクをがぶ飲みするし、おなかいっぱいになってさらに走る気力がなくなる。スタート地点の反対側を通り過ぎてさらに第二折り返し地点に向かうまでが非常に遠くに感じる。反対側を走っている人たちは3時間30分を切る人たちで、自分もあの集団を走っていたのにと反省しきり。

40km - ゴール

 海岸沿いのバイパスを走ることもあって途中は松林区間などが続き、あまり沿道に人々はいなかったのだが、ゴール付近になって再び沿道沿いに人が増えてくる。歩いてばかりもいられないなと思い、ものすごくゆっくりだけど走る。1㎞に7分、8分もかかっているので走っているような状態ではないのだけど。

 最後のカーブしながらの上り坂を上ってようやくゴール。あまりにもだらしないゴールの仕方にちょっと自分でも恥ずかしいやら情けないやら。ゴール少し先で家族が待っていてくれた。今回はほんとにみっともないレースでごめんなさい

 タイムは3時間51分36秒となんとかサブ4を達成。後半、ラップタイムが7分/km、8分/㎞になった大失速を考えるとそれでもサブ4達成できたのだから、自分にとってよほど前半がハイペースだったことを証明しているレースだった。

レース後の様子。実は相当苦しい表情です。

ゴール後

 特にこれといったコメントはないのだが(まとめている日にちも遅すぎるからよく覚えていないのが正直な感想!)、会場のゴール地点はこんな様子でした。

シャトルバスで駅まで行けないの?。つらい道のりが待っていた。

 帰りのシャトルバスは二宮駅行きと大磯港行きの二つのあり、二宮駅行きは混雑していて時間がかかるということで、大磯港行きを進められる。大磯港って駅あったっけ?と思いながらも、とりあえずバスに乗り込む。

 大磯港に着いたのはいいんだけど、やはり駅まで歩かないといけないらしく、周りにはタクシーも全く見当たらないので結局駅まで歩くことになった。みんな同じように歩いているから自分だけ楽するわけにはいかないんだけど。このわずか10分ちょっとの道のりが、足に堪える。大磯駅までは緩やかな上りになっていて、つらさが増してくるとともに、もう来年はエントリーしたくないと思ってしまう。

まとめ

 今回初めてエプソンのGPSウオッチ(SF-710)を付けてレースに挑んだ。これはその時のコースデータとラップタイムだ。まずはコースマップとラップ推移から。2か所の折り返しポイントどうしを結ぶ単調なコースだが、比較的フラットで走りやすいコースだったと思う。ただ、海岸沿いに近いということもあり、天候によっては風が強くなることも想定され、強風の中のレースだとつらかったかもしれない。グラフで見ると、後半のペース落ち込みがよくわかる。

 次にスプリットタイム。前半20㎞までと後半とが全く別のペースになっていることがわかると思う。前半のタイムの貯金は体力の借金をデータで証明したかのようなレースになっている。

今シーズン、1回目のマラソンだったのだが、ペース配分や目標設定(特に1㎞ごとラップ)の大切さを学ぶことができたのはとても良かったと思う。前半のオーバーペースは決して良い結果につながらないことも勉強できた。また、GPSウオッチのラップ通知機能を活用して自制しながらペースよく走ることができるようにならなければいけない。

 今シーズンはこの湘南国際マラソンを含めて3,4レースを走る予定なので、次からは今回の教訓を活かしたレースにしたい。

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