結局、長女の時と同じような設計になりました
長男の小学校入学にあわせて学習机(我が家の2号機)を製作するにあたり、高さ調節機能を維持しながらも、長女の時とは別の構成案がないかといろいろ考えた。しかしながら、机を2つ並べた時に左右の側板の高さを、ある程度の幅で個別に調節する機能をもたせようとすると、やはり長女の時の学習机の構成はそれなりによく出来ているんだなーということで、同じような設計パターンで製作することにした。頑張っていくつか図面を作成したものの、おそらく二度とこの図面を元に製作することはないんだろうな。
長女の時とほとんど同じ、ちょっとだけ違う学習机の製作記録です。
設計
コンセプトは長女の学習机と同じなので省略、いきなり設計図面からの記録スタート。基本的にはこの4つの図面をもとに製作できるようになっており、あとは現物と相談しながらプラスマイナス1mmぐらいの調整を行いつつ製作という流れになる。
実際にこのWeb上の画面では数字が小さく寸法線の起点もわかりづらくて、これを印刷して製作というわけにはならないと思うけど、これぐらい綿密に設計図面で確認しないとスムーズに製作出来ないということがわかっていただければと思います。
材料の調達
今回も引出し以外の木材はすべてマルトクショップで購入。ちょっと残念な部分もあったが、相変わらず精度のよいカットを行ってくれるのでありがたい。どのあたりが残念だったのかは、この先の製作記録を見ながら。
脚部の加工、組立
組み立て式の学習机ではあるものの、脚の部分は左右それぞれが組み上がっている状態として製作する。ホゾや相欠などを活用して組み立てていく。
天板下に取り付ける幕板、桟の加工
ここはひたすらボール盤を使った加工が続く。
脚側板、脚向板の加工
比較的、小物系の加工が終わったので、側板、向板、天板など大物系の加工に移る。
苦戦した天板の加工
最大の大物、天板の加工に入る。男の子の学習机なので、今回は角を丸くではなく角ばった加工にした。大きくて重い木材を狭い部屋で加工するのは大変・・・。また、加工しているうちに、残念なところが見つかった。
その他の微調整
調整というほどではないが、少しだけジョイントコネクタ部分の穴を修正した。
IT棚板、地板、引出し等の加工
引出しやデスク下の奥側に設置したIT棚板などの構成は長女の学習机と同じである。少しだけ工夫したのはIT棚板とデスクスタンドライトのクランプが干渉しないようにするところ。長女の学習机ではデスクスタンドを取り付ける時、クランプ部分がIT棚板にあたってしまい、あとからIT棚板を加工しなければならなかった。それ以外はほとんど設計も工程も同じである。
ひと通りパーツの加工が終了
組み立て直前の状態までパーツの加工が完了したため、すべて並べてみた。といっても引き出し以外の部分だけ。
塗料
無垢材を使った木工をはじめて以来、塗装はすべてオスモカラーばかりになった。今回もノーマルクリアーで塗装。塗装が乾いた後、着古しのチノパンをウエス代わりに磨く。塗り漏れがあれば、ウエスに少し染み込ませて磨くことで一様に仕上げることができる。また、この磨きをしっかり行うことで木材の毛羽立ちも取り除くことができる。
大量の鬼目ナットをねじ込む
オスモカラー塗装後の磨きが終わった後、大量の鬼目ナットをねじ込む。鬼目ナットとジョイントコネクターはムラコシ精工のオンラインショップで、予めまとめて購入している。
デスク本体の組み立て
鬼目ナットのねじ込み完了で、組み立て可能な状態が整った。
引出しの製作、完成
デスク本体が完成したので、引出し製作を現物合わせしながら残りの工程を行う。
長男の学習机の完成
ついに完成。完成後の写真を少し詳しく。
長女の学習机と並べてみた様子。センター部分にはずっと前に製作したおもちゃラックが置かれている。赤いラインのように、デスク天板の高さがたまたま今は揃っているのだが、隣り合う部分の側板を下げることで姉弟が会話したり、宿題を見てあげたりと、コミュニケーションが取りやすくなっている。
製作費用
今回の製作費用のまとめ。木ネジ・丸棒などストックから利用したものや塗料・サンドペーパーなど追加で購入した消耗品・工具などは含まない。
材料 | 用途 | 数量 | 価格(合計) | 購入方法 | コメント |
---|---|---|---|---|---|
タモ無垢板、タモ集成材 | 引出し、地板、IT棚板以外の部分すべて | 一式 | 36,450 | マルトクショップ | タモ無垢板の天板(25*620*1050mm)は14,710円。利用した木材も長女の時とほぼ同じなのだが、5000円ぐらい高くなっている。 |
ラジアタパイン集成材 | 地板、IT棚板、引出し側板 | 1 | 3,045 | 島忠ホームズ | 今回は厚さ12mm。前回製作の長女の学習机の時は14mmを利用していた。 |
MDFボード | 引き出しの底板 | 1 | 598 | ドイト | 厚さ4mm |
鬼目ナット、ジョイントコネクター等の金具 | 組み立て用の金具 | 一式 | 4,300 | ムラコシオンラインショップ | 個別算出が大変なため、長女の学習机製作記録を参考にして、だいたいこれぐらいかと |
合計 | 44,393 |
長女の時の製作記録にも書いたけど、タモの無垢板、集成材を利用した学習机がこの価格で購入できると思えば十分満足できるのではないだるか。もちろん、製作するにあたって工具や消耗品の購入、製作のための手間、加工を間違えると木材が設計したところに使えなくなるなど、自作には苦労もリスクもある。でも、使い方、設置場所を考慮した、世界に一つだけの自分の机として、子供が本当に喜んでくれる。
長女の時は小学校入学前にプレゼントできたけど、長男の時は入学に間に合わず、まだかまだかと待ち望んでいた。5月連休にも間に合わないプレゼントになったが大変喜んでくれて、それだけでも父親は大満足だよ。
この後、本棚、ブックスタンド、引出しワゴンと製作しなければならないものが積滞しているけど、パパ、頑張って作るから待っててね。