デスクシェルフの製作(2025年6月)

デスクシェルフの製作(2025年6月)

修正を重ね、ようやく完成。意外とコストがかかってしまった。

寝室の一角がデスクワークスペースとなっているのだが、書籍や小物の収納スペースが足りない点と、デスク自体が有効活用できていない点がずっと気になっていた。以前から使っていた棚をコンパクトに修正してデスク横に設置したり、その棚の上部に飾り棚を追加したり、さらには、だいぶ前に製作した子供のままごと用の冷蔵庫を収納棚にしたりと、小刻みなアップデート!?を行ってきた。しかしながらこのわずかなスペースをもっと有効活用したい、収納スペースを増やしたいという想いから、思い切ってデスクの幅を縮小し、収納棚を新設しつつ、デスクシェルフも追加するという大工事に踏み切った。

デスクシェルフはYouTubeでも様々な製品のレビューが行われているが、既製品だとその製品に合わせた使い方になるし、自分が理想とするサイズではなかったりする。自作すればcm単位、mm単位で理想のサイズを追求できるし、自分好みの配置や構成に設計できる自由度もある。確かに設計のための時間が必要だったり、部材調達・加工の大変さもあるのだが、作る過程自体を楽しむこともできる。

というわけで、ゴールデンウィークの休暇期間中の完了を目指して作業を開始した。デスクシェルフは5月連休、遅くとも5月末ぐらいまでには完成する予定だったのだが、ちょっとしたマイナーチェンジが重なって、結局6月末の完成となった。

変更前の様子。デスク左右に収納部分が位置しているのだが、ちょっと使いづらく効率的に活用できていない。右側の棚を廃止してデスクを右側に寄せて、赤枠部分全体を収納棚にできるように、デスク幅を200mmカットする。幅広いデスクは憧れでもあったのだが1800mmを有効活用できていなかったという理由もある。今回は(3)を実現するためのデスクシェルフの自作をまとめた。工事完了後、ままごとの冷蔵庫は別の場所で収納棚として第三の人生を送っている。

設計

デスクシェルフ製作にあたり、以下の2点の設計を行う。

  • デスクの幅を1800mmから1600mmへ200mm縮小に伴う、デスク裏の鬼目ナットの増設や引き出しのサイズ変更
  • デスクシェルフ自体の新規設計

デスクは2022年11月から利用している電動昇降タイプ。1800mm幅で広々だったのだが、1600mm程度でも自分の使い方には十分な感じがしていたので、幅を200mm縮小する。また、デスク裏面の鬼目ナットはこのタイミングで増やしておかないと後から容易に増やすことができない。デスク下に設置していた配線ラックや電源タップ、ケーブルクランプ等の取り付け位置の自由度をさらに増やすためと、デスク両端側に将来的に何かを吊り下げたりできるようにするために大幅に鬼目ナットを増設した。引き出しの幅変更も必要となるため、引き出し固定用のナットも増設している。

デスクを200mmカットして幅1600mmへ縮小する。左側の引き出しも小さくしなければならない。デスクが小さくなるのは残念だが、1600mmでも十分な広さのため良しとする。

デスク幅の縮小のための設計はそれほど時間はかからなかったのだが、デスクシェルフは昨年末ぐらいからいろいろなアイデアを図面に起こしては修正を繰り返して、4月初めにようやく設計が固まった。一番実現したかったのはシェルフを支える両サイドの脚の存在感をなるべく無くして、フローティングタイプのようにしたかったこと。この構造を実現するためのパーツ探しが難しく、L型金具とクラフトクランプの組み合わせで検討したのだが、L型金具の強度が不足していたためこの構造は断念。その他の案も思いつかなかったため、設計を少し工夫してフローティング感を出せるような脚部構造とした。

L型金具とクラフト用クランプの組み合わせで検討。ボルトで高さ調節もできそうでいい案だと思ったのだが、L型金具の強度不足を感じてしまった。複数のホームセンターやネットで他の金具も探したのだが、理想的なものを見つけられず。この金具でも重量物を載せなければ問題なさそうだが、モニターアームの固定を想定していたため断念。

デスクシェルフはデスク上に設置する機器との位置関係や収納する小物の大きさ、引き出しの幅/奥行きなどを考慮して設計した。

デスクシェルフの設計図。余っている材料を可能な限り活用しつつ、設置するオーディオコンポのサイズや、引き出しのスライドレール長を考慮した設計を行った。当初はデスクの幅全体にわたる1600mmのデスクシェルフで検討を進めていたが、ピラーレスPCケースをデスク上に設置したい衝動にかられ(将来の予定)、最終的に幅を1350mmとした。設計図は製作途中で微修正した点もあるため、最終バージョンを掲載。

デスク天板のカット

デスク天板のカットのために分解から始める。電動昇降デスクは机自体が重くひっくり返して天板を外すのがとても面倒なため、通常利用の状態で天板を取り外す。増設する鬼目ナットの位置は設計書の寸法通りに墨付けを行えばOK。デスクフレームとの固定部分については、縮小後も電動昇降デスクのフレームに固定するためのネジ穴が一致するように、既存の3か所のネジ穴の位置関係をそのままスライドさせて墨付けする。天板カット後にデスクフレームに乗せて直接位置合わせすれば確実なのだが、1階の作業場と2階のデスク設置場所を重たい天板をもって位置合わせのために往復するのも大変なため、何度も「位置取り間違っていないよな・・・」と入念にチェックしながら鬼目ナットの位置取りと埋め込み加工を進めた。

奥行き650mm、厚さ30mmの天板をカットし、幅を1800mmから1600mmへ縮小した。電動丸鋸がなければとても自分でカットする気にもならないぐらいの重厚な天板だ(天板はゴム集成材)。電動昇降コントローラの取り付け位置(両サイドどちらでも取り付けられるにしている)含めて、合計79個の鬼目ナットを埋め込んでいる。
M6はデスクフレームや配線ラック、引き出しユニットなどを固定する。M4は電動昇降デスクのコントローラ取付用。コントローラは右側設置にしているが、将来左側に付けたくなるかもしれないため、左側にも同様の加工を済ませている。M4が4つあるのは、ヘッドホンフック取り付けなどへも応用できるようにしているためだ(本来は2つで足りる)。配線ラック、電源タップ、ケーブルクランプなどを自在に取り付けられるように、今回の修正タイミングで鬼目ナットをさらに埋め込んでおいた。

デスクシェルフの製作 - 天板、脚部の本体部分

ここからが本番!?のデスクシェルフ製作に入っていく。設計時には奥行きのカットが不要で製作工数を削減できそうなカフェ板を使う案も考えていたのだが、杉材は柔らかく鬼目ナットなどの埋め込みには適さないことや、過去に使っていた棚を縮小した後のゴム集成材が余っていたことから、これを有効活用することにした。ただ、アンティックパインのオスモカラーを使っていた材のためちょっと色合いが濃すぎる。そのためある程度の加工終了後に表面にサンドペーパー掛けを行い塗装を全てはがし、ノーマルクリアーで再塗装という最も地味で大変な作業が必要だった。

もともと衣類収納棚として使っていたシェルフを解体した時の板が余っていたため、これをデスクシェルフとして再利用した。矢印部分の線に従って板を縦引きカットする。距離があるだけに丸鋸をスライドさせるためのガイド材をずらしながら少しずつカットした。
カット後。この長さを丸鋸の手作業でカットするというのは、かなり神経を使う。矢印部分の穴は表裏貫通しているので、後で埋木で修正する。その他の穴は丸棒で埋めるだけで修正できる。
フロント側が重い感じにならないように、矢印の面を45度の角面ビットで加工した。この作業も板が長いため、階段下の一畳工房での作業はとても大変で、ルータテーブルの位置を動かしながら板の加工を進めた。
(1)はデスクシェルフの脚、(2)は左側引き出しの側板。脚は秘密基地の手すりを製作した時の残りで、側板は縦割りした時に余った板を流用した。脚に加工している溝は、棚板をはめるためのもの。
脚とシェルフ天板の組み立ては、加工が容易なジョイントコネクタでの接合を考えたのだが、天板上面にジョイントコネクタが見えてしまうため、蟻溝での接合とした。接合部分の高さ/深さのサイズを一致させる必要があり、加工終了まではトリマービットの取り付け位置をずらさないように注意。
加工後。溝部分にポチポチと点が見えるのは、トリマーで加工する前にフォスナービットで事前に粗削りした時のもの。トリマービットですべて加工するのはとても危険なため事前の粗削りは欠かせない。この面は見えないので気にしなくてよい。
仮組してみた。きついとはまらないし、緩すぎたら脚部が安定しないので最後は慎重に溝の幅を調整する。いい感じだ。
背面側なので見えることもないためひとつ前の写真の状態でも問題ないのだが、何となく気持ちの問題で許せないところがあるため、矢印のキャップを作る。
キャップをはめたところ。緩すぎないように加工しているのでずれ落ちることはない。キャップも脚も取り外しができるようになっている。後でノーマルクリアで塗装するため、この色の違いは無くなる。
フローティング構造にしたため脚の奥行きが短く、このままだとシェルフが手前に倒れてしまう。L型金具とノブボルトを使って、デスク天板をクランプのように挟み込む構造で固定する設計とした。
アンティックパインの着色をサンドペーパーで削る。左側が加工後、右側が加工前。写りが良くなく、ちょっと違いが分かりにくいか。塗料をはがすため100番でペーパー掛けを行ったのだが、大量の削りくずが発生するためサイクロン集塵機を使いながらの作業。中央の四角のところは埋木で修正した部分。
こちらは引き出しの側板。ペーパー掛けの前後がわかりやすい。

デスクシェルフの製作 - 引き出し部分、棚板

引き出しも自宅に余っている材料を使って製作する。引き出しの奥行きが約200mmと小さな引き出しとなるため、前板を使ってしまうとそれだけで10mmとか15mmとか収納スペースが狭くなってしまう。そのため今回は前板を使わない構成とした。強度を確保する必要もあるため、ちょっと面倒だったがこちらも蟻溝での加工とした。メンテナンスを考慮してフロント側のみ蟻溝加工、リアはねじ止めとしている。

シェルフ脚と同様に、トリマービットで蟻溝加工を行う。トリマーがぶれないようにとても気を遣う。もっと安定した加工方法もありそうだが。
引き出しの前板取り付け部分が完了。この段階では前板は設計より長い状態で、この後、シェルフ脚との位置関係を現物調整しながら前板をカットする。
底板をはめる溝は所有しているビットの関係で4mmで加工せざるを得ないのだが、余っているMDF合板が2.5mmタイプ。少し余裕がありすぎるため、外周部分に2-3mm程度の幅で薄い板を張り付けて4mm弱の厚へ変更する。
スライドレールを事前に取り付ける。レールの取り付け高さが引き出し側板のほぼ中心位置になるように、適当な充て木を用いて位置合わせを行う。両面テープで仮止めした後にねじ止めする。左右、同じ工程を行う。引き出し側板はコーナークランプで90度を維持しながら接着している。
底板をはめ込んだ後(接着剤は使わない)、向こう板(後ろ側の板)をねじ止めする。メンテナンス性を考慮し、向こう板も接着材は使用していない。クランプで固定し直角をキープしながら下穴をあけ、最後にねじ止めする。
引き出しユニットが完成した後、実際にシェルフへの取り付け位置合わせを行う。(1)は脚で、これにぴったりくっつくように引き出しを固定する。(2)のようにドリルビットの先端を使って、4か所マーキングする。
マーキングしたところに下穴をあけ、鬼目ナットを埋め込む。つば無しの鬼目ナットが手元になかったため、つば部分がシェルフ天板裏面から隠れるように加工している。
ジョイントコネクタを使ってシェルフ天板に取り付ける。
引き出しユニットを取り付けた後。これで、引き出しは完成。
センター部分に設置する棚板の加工。矢印位置にモニターアームのクランプ部分が位置するため、クランプ固定のボルトと、クランプ本体の金具が干渉しないようにそれぞれ加工する。
デスクシェルフをデスクに固定する前に、このようにモニターアームの台座をあらかじめ固定する。とても複雑で面倒な固定方法になってしまって、簡単に取り外しができない。これは失敗したか・・・。

塗装

すでに組み立て時の写真と説明を記載してしまっているが、その前に塗装を済ませている。今回もオスモカラーのノーマルクリアを利用。やはりこのカラーが最も木材の色合いを活かしてくれて自然な感じで仕上がるような気がしている。

オスモカラーが残り少なくなっている。この後、大型の棚を製作することになるのだが、それまで足りるか、ちょっと心配。

設置

デスクシェルフが出来上がったので実際に机上に設置してみる。

1600mm幅に縮小したデスクは右側の壁に寄せて配置。壁とは約30mm程度空けている。
デスクシェルフを設置。モニターアームのスタンドはセンターの棚板の構成上、事前に設置しておかないといけない(先ほどの写真参照)。デスクシェルフをこの状態に設置した後にモニタースタンドを固定することができないのが難点。また、モニタースタンドの取り付け位置の変更もできない。
27インチの4Kモニターや15インチのモバイルモニター(サブディスプレイとして利用)、その他小物類を仮置きしてみた。
引き出しオープン。主に、文具等を収納予定。もう少し薄型の引き出しでもよかったかもしれない。
このようにフローティング状態のデスクシェルフを製作。シェルフ天板は厚さ20mmのゴム集成材を利用しているため、簡単に反ることはなさそう。
脚が無いためノートPCの収納もストレスなく対応できる。
天板を埋木で修正した部分。手で触っても凹凸がなく、いい感じに修正できた。
PC本体を設置した。27インチモニターの裏側に右側のスピーカーが完全に隠れてしまった。モニタースタンドとデスクシェルフの右側脚の位置関係を入れ替えればモニターの位置を変更できそう。(白枠のスペースが後程変わります)

デスクシェルフの脚(右側)を修正

このままでも不自由はなかったのだが、スピーカーの位置が気になってしょうがないので、面倒ではあるもののデスクシェルフの右側の脚とモニタースタンドの位置関係を変更することにした。

デスクシェルフの脚の位置を変えることで、蟻溝加工した部分が残ってしまう。正面から見えるものでもないし、利用する上でも困ることはないのだが、やはり気になってしまうので、蟻溝の埋木を製作する。ルータービットで蟻溝の深さまで板を削る。白線の枠内を利用する。
両端を蟻溝に合わせて加工。矢印部分のようにぴったりはまるように微調整した。
背面から見た様子。埋木は接着剤を使わずにはめているだけだが、緩くなりすぎないように加工しているため、ずれ動くこともない。いい感じに仕上がった。デスクシェルフの脚は、溝の位置を写真のように変更した。矢印が当初加工した時の位置。
右側の脚の位置を変更して再度デスク上に固定した。白線枠内のスペースが少し広くなっていると思うが、ここにモニタースタンドのアームを固定している。センターの棚板との緩衝もなくなって、棚板を自由に外せるようになった。右側のスピーカーも半分見えるようになって、音の通りがよくなった。左スピーカーは適当に設置しているので見えなくなっている。

センター部分の薄型引き出し、トレイの製作。棚板もマイナーチェンジ。

3枚前の写真に写っているが、センター部分に薄型の引き出しを設置できるよう、事前に鬼目ナットを埋め込んでいる。そのため、わざわざデスクシェルフを取り外さなくても引き出しを取り付けられるような構造になっている。また、小物を収納するためのトレイも配置することで机の上がすっきり片付くようにした。センター部分の引き出しとトレイには、ホームセンターで茶色のパンチングボードの端材が安くで販売されていたのでこれを活用した。

引き出しの深さは約20mm。タブレットやスマホの格納を予定しているため、深さは必要十分。なお、写真のように前板をくり抜いているのは、シェルフのフロント側から引き出し前板がはみ出してしまい不格好になってしまったためで(設計ミス)、このような加工で仕上げた。これでも強度は確保できている。
センター部分の引き出しが完成。向こう板はあえてつけていない。タブレットの大きさによって向こう板があると格納できなくなってしまうことから、向こう板無しの構造とした。これでも利用上は問題ない。
先ほどの引き出しを取り付けて、下段(机上)にトレイを設置してみた。
トレイの深さは約40mm。約200*200mmサイズ。木ネジを使わずに接着剤利用でもよかったかもしれないが、あえてネジ頭を見せる形で仕上げた。
引き出しを引っ張り出した様子。茶色のパンチングボードがいい感じだ。なお、そのままの色でもよかったのだが、ウォルナットのオスモカラーで仕上げている。
これでようやく完成。左側に写っているのは、この後製作した書棚。こちらは別の記事で整理。

少し気になったのがセンターに位置している棚板の厚さだ。この棚板は閲覧途中の資料などを仮置きするための用途として配置したのだが、スペース(隙間?)が狭すぎるのが気になる。余っていた耳付きの一枚板を有効活用できて見た目も格好よかったのだが、最後にこの部分の修正を行った。

センター部分を拡大したもの。10枚綴じぐらいの書類を置いてみた。これでも目的は果たせるのだが、ちょっと窮屈な感じがする。なお、トレイは出し入れがしやすいようにつまみを取り付けた。
棚板を厚さ4mmのシナベニヤへ変更。だいぶ余裕ができて書類を仮置きしやすくなった。

製作費用

デスクシェルフ天板、脚、引き出しなど主なパーツは、自宅のストック品を流用しているため、木材にはほぼコストはかかっていない。このデスクシェルフのために購入したものは、L字金具、ノブボルト、スライドレールなどの金具類と、センター部分の引き出し・トレイを作成するための木材程度だった。追加購入した鬼目ナットやネジなどの小物、サンドペーパー等の消耗品は含んでいない。

材料用途数量価格(円)購入方法コメント
L型金具デスクシェルフ固定用21,050ホームズ2個合計の価格
ノブボルトデスクシェルフ固定用2849amazon.co.jp2個セットの価格
スライドレール左側引き出し2731amazon.co.jp2本セットの価格
スライドレールセンター引き出し25,213amazon.co.jp2本合計の価格
MDF合板(黒)センター引き出し、トレイ1722ホームズ厚さ2.5mm
タモ無垢材センター引き出し、トレイ12,430マルトクショップ10*40*1000mm
10*20*1000mm
の合計
パンチングボードセンター引き出し、トレイ3660ホームズ1枚220円の端材を3つ購入
シナベニヤセンターの棚板1330ホームズ厚さ4mm
合計11,985

一部、購入時のレシートを無くしてしまっており、記憶をたどりながら価格入力したものがあるため消費税を含む/含まないで多少のずれがあるが、およそ12,000円といったところ。作っているときはありものの木材流用でかなり安くできていると自信があったのだが、改めて価格を確認すると想定以上にコストがかかってしまっている。

後悔した材料:その1は、センターに設置した引き出しのスライドレールだ。高さ20mm/奥行き200mmのフルオープンタイプを購入したのだが、薄型の引き出しで見栄えは良いものの、今になって思えばこれだけのコストをかけて薄型の引き出しにする必要があったのか、疑問を抱いてしまう。左側の引き出しと同じレールを使って同等の寸法で引き出しを設計し、中途半端に書類置きなど作らなくてもよかったのではないかと後悔している。インナーレールが取り外せないため、作業性もよくなかった。

後悔した材料:その2は、センターの引き出しやトレイ用に購入したタモの無垢材。厚さ10mmのような薄いタイプになると集成材が無いため、無垢材を注文したのだがこれはやりすぎだった。わずかこれだけの構成のために2,500円も使ってしまっている。今思えば、無理して高価なタモを利用しなくともホームセンターにあるラワンなどの材料で代替できたような気がする。

この2つの大きな無駄遣いを行わなければ、トータルで5,000円程度には抑えられたのではないかと思う。もちろん、自宅に余っていた木材を利用したため、初期購入時にコストはかかっているのだが。とはいえ、既製品を購入するよりも圧倒的な低コストで大型のデスクシェルフを製作できた(一部の部材を除いては)という満足感は確かにある。

使っていくうちに、また修正したくなるところが発生するかもしれないが、その修正を楽しめるのもDIYの醍醐味だ。今後もちょこちょこ修正していくんだろうな・・・。

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