今シーズンもサブ3達成ならず
私にとって今シーズンのラストレースとなる板橋Cityマラソンに参加してきた。練習段階からとてもサブ3を達成できるような走力が備わっていないことを悟っていたことと、天気予報では大会当日は強風になるとのことで全く気が乗らず、前日夕方まで走るのをやめようかと悩んでいた。だが、せっかく今まで寒い中でも練習してきたし、もしかしたらうまくペースをキープできればサブ3またはそれに近いタイムが出せるんじゃないかという根拠のない希望と、今の自分の実力を再確認したいという思いもあり、走ることにした。夕方から急いで準備して翌日の大会を走ってきたのだが、やはりそんなに甘くはなく、コロナ禍明け以降、これまでも見てきたような毎度同じレース内容の繰り返しとなり、散々な結果となった。
コースを試走
板橋Cityマラソンの出走は初めてなのだが、自宅から約30kmほど離れた場所がスタート地点となっており、往路はそこから荒川沿いに下っていき、小松川大橋で折り返すという完全な往復コースとなっている。事前に試走できそうな距離感のコースではあるのだが、さすがに自宅スタートで往復60kmの練習はできないため、電車を乗り継いでスタート地点の最寄り駅となっている蓮根駅まで行き、そこから走って自宅へ戻るという練習を行った。日曜日を使って合計3回、このコースを試走した(往路のみとなるが)。
フラットで走りやすいコースとのアピールの通りほとんど坂道はないのだが、逆に途中に2か所ほどある堤防を上る坂道がきつく感じてしまい、このちょっとした坂をいかに苦しくない状態で登り切れるかがポイントとなりそうだ。また、コース脇に建物がないため風の影響をもろに受けてしまい、2m/s、3m/s程度の風であっても結構体力を使ってしまう。建物がないため、日陰もない。そして荒川河川敷コースのため、ずっと走っても同じような景色が続いてしまい余計に距離感を感じてしまう。この単調さとの戦いにもなりそうだ。
1月に2回、2月に1回、この大会のコースの前半部分を含む30km走を合計3回行い、坂道の場所や坂の長さ、キツさを確かめることができた。やはり、河川敷コースだけに風の影響を受けやすいことと、周辺に建物がないため、直射日光を浴び続けることから気温が低くても暑さを感じることもあった。自分自身の走りはというと、ふがいない30km走ばかりとなってしまっており、、、詳細は後述。
走力、上向かず
12月末のbeyondでサブ3にチャレンジできるような走力が備わっていないことを実感したのだが、わずか2か月ぐらいの練習でとてもサブ3の走力が備わることはないことを理解しつつも、1月1日から板橋Cityマラソン直前プラン(いつもの小出監督プラン)を開始した。比較的距離が短く、負荷をかけるようなメニューはそれなりにこなすことができたと感じている。およそ、今、どの程度の走力だったかというと、GPSウオッチでの距離と時間の計測になるのだが、
- 5kmタイムトライアルを2本の時のベストが19分10秒(残念ながら今シーズンは18分台に入れられなかった)
- 10km走のベストが40分10秒(4分/kmのペース走を行っているつもり。歩行者や自転車が多い歩道コースでのランのため走りにくく、コースによっては40分切れたんじゃないかという言い訳)
- 1km:3分40秒/km +レスト2分でインターバル走を5本
のような練習結果であり、ギリギリサブ3への挑戦権は持ってそうな感覚はあった。しかしながら、レースペース走よりも少し早いペースで長めの距離を走ったり、30km走、35km走を行うと、途端に結果がついてこなくなる。具体的には、
- コース試走を含む、30km走や35km走では、20km過ぎあたりから股関節や膝に痛みを感じだし、イーブンペースで走り切ることができない。スタート時5分/kmだったとしても20kmあたりから6分/kmでも走れなくなる。
- 2週間前の20km全力走、1週間前の15km全力走のメニューをこなせない。「全力」って確かに難しいので、せめて4分5秒/kmペース、途中でペースが落ちても4分15秒/km以下には絶対にならないように言い聞かせて走っても、このペースを維持できない。
特にレースペースよりも少し早い状態での持久力の無さを実感し、このコンディションでマラソン走ってもサブ3達成はできないことを悟ったため、冒頭に記載したように気が乗らなくなり、DNSも考えるようになったというわけだ。今回は、自己ベストにチャレンジではなく、今の自分の実力を把握するための大会となってしまった。むなしい、、、。
体調管理(体重管理)にも失敗
走力が足りないところを、軽量化により補う。毎回、体重減に取り組んでいるものの、目標通りのウエイトを実現したことがない。今回も2月初めぐらいまではダウンアップを繰り返しながら少しづつ減量できていたのだが、2月半ばぐらいから少しずつ体重が増えだしてしまった。特に思い当たる節はないのだが2月後半にチャーシュー大盛りのラーメンを食べてからさらに体重が減りにくくなったように感じる。そして、アルコールがやめられないこと。自分でもちょっとしたアル中ではないかと思うのだが、毎日缶ビール・缶チューハイを飲んでいることも、走っている割には体重が減らない原因になっているはずだ。アルコールやめれば、もう少し容易に体重が減りそうな気はするものの、走った後のビールはうますぎて、やめられない。レースの1週間前だけ、アルコールとコーヒーを断つのが精いっぱいだ。
板橋Cityマラソンとは
もう今更説明する必要はないのだが、荒川河川敷を純粋に一往復する、まさに上り下りプラマイゼロの公平な?マラソン大会だ。これまでに当大会の存在は知っていたのだが、3月は東京マラソンが開催される月であり、東京マラソンに落選した年は古河マラソンにエントリーしていたため縁がなかった。しかしながら、古河マラソンはコロナの影響により2020年に大会中止となってから一度も復活開催されることなくマラソン大会自体が消滅となってしまう。東京マラソンは毎回当選とはならないため、2月・3月に出走可能なマラソンを探さなければならなかった。すでにサブ3達成しているのであれば、遠くまで半分旅行気分で出かけて走ってくるというのもありなのだが、今の自分にはそのような心の余裕はない。毎回ガチで走らないといけないため、自宅近郊でこの時期に出走可能な大会となると板橋Cityマラソンしか見当たらず、2024年になって初めて出走することとなった次第だ。
大会当日
朝6時には自宅を出発するため、起床時間などから逆算して前日21時には就寝。毎度のことながら、大会前日はなかなかぐっすり眠れないものだ。当時朝は、5時に起床、5時10分ごろに朝ご飯。朝食メニューも毎回同じで、ごはん、焼鮭、みそ汁、梅干し、オレンジジュース、ヨーグルト。
ちょうど6時ごろに自宅を自転車で出発。最寄駅から大会会場に近い蓮根駅まで地下鉄を乗り継いで約1時間ぐらいかかり、7時15分ごろに蓮根駅へ到着。ちょうど良いタイミングでトイレに行きたくなり、駅のトイレで(大)を済ませる。数人並んでいたので20分ぐらい待ち時間が発生し、7時40分ごろ駅から徒歩で会場へ向かう。会場まで約10分ほど歩き、8時前に会場到着。堤防の段差のところでカステラ3つとオレンジジュースを取り、その場で着替える(ジャケットとロングパンツを脱ぐだけなので、特に問題はなかったはず)。すでに8時を過ぎていたため、荷物を預けてスタート地点に並ぶ前に最後のトイレを済せた。ちょっと早いかなとは思ったが8時20分にはスタートブロックに整列を完了した。
当日朝の行程としては、ほぼ計画通りに進めることができた。
レースの模様
朝8時の時点ですでに気温は10度オーバー。アームウォーマーはいらない感じ。少し肌寒いかもと思ったので、スタート地点へはビニールポンチョをかぶって向かったのだが、気温が徐々に上がっているのがわかり、スタートしていないのに不要になってしまうほど暖かい。その場で捨てるわけにはいかないので、最初の給水所のごみ箱までもっていくことになった。手袋も準備していたが、こちらも不要に。パンツに挟み込んで落ちないように42km走ることになってしまった。
シューズは4レース目となるMETASPEED SKY+。補給食はアミノバイタルを7kmごとに摂取できるよう5個持ってスタートした。
最近ふがいないレースが続いているが、今回も同じようなプロセスをトレースしてしまい、振り返りメモも大雑把な内容になってしまった。
スタート - 10km
9時、号砲。スタート地点は道幅が狭く(コース全般的に狭いかな)、走りにくく感じる。つくばマラソンのスタート地点もさほど広いわけではないが、記録証によってA/Bブロックからのスタートが管理されているため、極端に遅い人が紛れ込んでいることがなく走りやすい。今回は、やってはいけないジグザグ走行を少しやってしまった。結果としては最初の1kmラップから4分15秒をキープできたのだが。
見かけ上、10kmまではいいペースで走っているのだが、5km地点ぐらいですでに呼吸が苦しくきつい感じになってしまっており、10kmまでがとても長い。以前は20km、25kmぐらいはあっという間に到達している感覚があったのだが、どうもこの1,2年ぐらいはこのような感覚が持てていない。
10 - 20km
10kmですでに苦しくなっていたのだが、13kmぐらいから4分15秒/kmをオーバーするようになって、以降、再び4分15秒/km圏内に戻ってくることはなかった。スタート時には風がほとんどなかったのに、かなり強い向かい風になってしまい、体力的にもタイムをキープすることが絶望的になったことから、モチベーションを完全に失ってしまう。15kmを過ぎると4分30秒/km前後のラップタイムになってしまい、完全にただ走るだけのマラソン大会になってしまった。今シーズン、すべてこれの繰り返し・・・。18kmか19kmあたりでトップランナーとすれ違い始め、ゲストランナーの三津家さんとハイタッチで若干触れるぐらいの感じですれ違う(バチンとやると痛いので!)。あとで三津家さんのYouTubeチャンネルを見たのだが、すれ違い時の全ランナーとハイタッチというのが目標だったらしい!
20 - 30km
ハーフ=折り返し地点のようなコース設定となっているのだが、この時のラップはすでに4分40秒/km越えになってきており、サブ3ペースから約2分の超過。往路が向かい風だったため、復路は追い風を期待していた。確かに、折り返し直後は追い風を感じることがあり、気分もよくなって一瞬だけラップタイムが4分15秒/km前後まで回復する。「もしや、このまま走り切れるかも!」なんて甘い考えを抱いたのも束の間で、なんと、復路も向かい風状態になってしまった。荒川沿いを風が渦巻いていで、前から横から、たまーに後ろから強い風、時には突風が吹きつける。ランナーのゼッケンが強風によりバタバタと音を立てているのがはっきりとわかる。呼吸の苦しさと、脚が持たなくなり、ますますメンタルやられて、ジョギング状態に近づいてしまう。25km付近で一度立ち止まって屈伸、少し歩いてしまう。
30 - 40km
昨シーズンあたりから顕著になってきている後半の脚(膝や股関節)の痛みに加え、今回は、右足裏にタコができてしまっている感覚と、左足指先にまめができてしまっている感覚がプラスされて、まともに走れなくなってしまった。200メートルぐらい歩いて1km走り、、、を繰り返すような変なリズムで距離を重ねていく。途中歩いてしまうことから、ラップタイムも6分/kmときには7分/kmにもなるような遅さでゴールを目指す。
40km - ゴール
特に何も残すべきものはない。歩いては走ってで、ゴールを目指すだけ。3時間36分かかってゴール。
確かにフラットで極端なアップダウンもなく走りやすく感じるコースではあるのだが、スタート前の開会セレモニーで土佐礼子さんがおっしゃっていたように「フラットすぎるコースは意外と難しいんですよ」というのを実感した。上った後の下りで呼吸を整えるとか、気持ちを切り替えるタイミングがないため、ずっと負荷が高い状態で走り続けることになる。おまけに、河川敷コースのためずっと同じ景色、日陰を作ってくれる建物がなくずっと日向状態、風を遮ってくれる建物がないため強風直撃状態ということで、意外にも難しいコースだと感じた。
ゴール後の様子
ゴール後は、スポーツドリンク、アイスクリームをいただき、少し休憩してから手荷物を引き取り更衣室へ。更衣室は大型テントによる仮設のものであるが、床もしっかり作られていて広さもあり使いやすかった。外では表彰式が行われており、年代別トップ3の速報も掲示されていた。60代でもサブ3ランナーがいらっしゃって、自分はまだまだだなーと思うのと、もっとやれるのかも(やれるのか?)という思いが錯綜する。
データで振り返る板橋Cityマラソン
いつになったら実りある振り返りができるのだろう、、、。
次回に向けて
2023-2024シーズンは秋のつくばマラソン、年末のbeyond2023、そして板橋Cityマラソンと3回出走したが、どの大会もサブ3を狙えるような走りができなかった。以前から膝の痛みが発生することがあったものの、最近は距離を踏むと股関節が痛くなってしまうことが多い。筋トレも工夫しないと。
そして、なによりもサブ3ペースを維持するための心肺機能が全く備わっていない。以前のように軽やかに30km付近までは流してあとは自分との勝負という展開に持ち込めなくなっており、スタート直後からサブ3ペースのキープに余裕がない。いわゆる「スピード持久力」というものが備わっていないと理解している。絶対的な速さは今以上にはできないだろうと思うし、サブ3という目標からすると今のタイムでも悪くはないと思うのだが、スピード持久力は圧倒的に不足しているため、これを強化するための練習を考え直し、2024年秋のレースに備えなければならない。
そして今年の夏にまた一つ年を取る。最近、心が折れそうになるのだが、いったんあきらめてしまうと、それで終わってしまうため、自分との戦いが続く。