座面のスライド機構(リクライニング機構)を作り直す
2022年3月に製作したこちら「秘密基地デスク用のリクライニングチェアの製作Part.2」のリクライニングチェア。アイデアやデザインは自分なりに満足のいくものだったのだが、使ってみて想定外だったのが椅子のリクライニング。前回の製作記事の最後にあるように、リクライニングは問題なくできるのだが、自分が意図していないにもかかわらず、椅子が勝手にリクライニングしてしまうのだ。リンクライニングするというよりは、座面がスライドしてしまうという表現が正しい。椅子の座面と背もたれが連動してリクライニングする設計にしているため、このような表現になっている。
座る都度、(3)の状態まで毎回座面が滑り出してしまうのかというと、ここまでの状態になるのは大げさなのだが、確実に(2)の状態を突破して、座面がスライドしてしまう。そのため、椅子の座面がスライドしないようにベルトで固定していた。リクライニングさせたいときは椅子の背後に回り込んで、ベルトを緩めて位置合わせを行って、また椅子に座るというとても面倒なプロセスを踏まないといけない。
椅子の座面がスライドしないように新たにカムレバーを追加したり、ストッパーとなる木材を追加したりする案を考えたのだが、うまくいきそうにないし、見た目も後付け感が出てしまって格好悪くなってしまう。そこで、思い切って座面の部品だけ、作り直すことにした。
座面部分の設計のやり直し
椅子全体の基本構成は変更せずに、座面のスライドと固定のやり方だけを見直す。確実に座面が椅子本体の丸棒でカチッと固定されるような仕組みに変更した。今までのように無段階調整はできなくなるが、6段階のリクライニングができるようにした。段数を増やそうとすると、丸棒固定位置の間隔が狭くなってしまい、ストッパー役を果たす木材がバキッと壊れそうなため、6段がいいところかなと考えて、これ以上の多段化は断念した。
製作工程
新たに製作するパーツは座面両サイドの骨格部分のみ。座面の細い板は流用することから分解作業が必要になる。主な工程はこの製作と分解の2つのみなのだが、リクライニング機構を座面側で実現するという変則な設計のため、この椅子のパーツの中では最大級に面倒で難しい作業をもう一度行うことになる。5月の連休明けに開始して、土日のみ使ってコツコツ作業を進め、6月最初の休日に完成ぐらいの所要期間だった。
組み立て
やり直しパーツが完成したため、組み立ててリクライニング動作確認を行う。
座り心地は
撮影のために、長男に座ってもらった。今、身長が167cmぐらいとのこと。
再び、秘密基地へ!
ここまで来るのにどれだけかかったのだろう。ようやく秘密基地らしくなった。これでフライトシミュレーターもストレスなくプレイすることができる。あとは、ハンコンがあればばっちりだな!
本棚や飾り棚が少ないところがまだまだ満足できていないところではあるが、いったん大掛かりな作業はこれで完了かな。
製作費用
最後に製作費用を簡単に。接着剤や塗料の消耗品扱いを除くと、今回の購入材料は以下の無垢材1本だけだった。長さ1050mmの材料を500mm*2つにカットして利用している。
- ホワイトアッシュ 無垢板フリーカット 30*80*1050mm
- 購入:マルトクショップ(通販)
- 価格:2,070 円
その他、この椅子とは別の木材を多少購入しているため、送料は1,100円だった。やはり、無垢材のハードウッドは高いね。その分、木材の質感は何とも言えないものがあるんだけど。
以上、リクライニングチェアのやり直しでした。