第63回 勝田全国マラソン(2015年1月25日)出場レポート 3時間19分31秒

第63回 勝田全国マラソン(2015年1月25日)出場レポート 3時間19分31秒

設定ペースどおりのランができた!

 2015年1回目のマラソン大会。昨年11月の湘南国際マラソンはオーバーペースは何のメリットもないことを勉強できたので、今回はその反省を活かし、4分45秒/㎞のラップを維持しながら最後まで走り切ることを目標にした。それ以上に早いペースだったら落とし、遅いようだったら少し上げる。このペースで走れば、ゴールタイムは3時間20分16秒となり、2014年古河マラソンでの自己ベスト3時間28分台を大幅に更新できる。それを達成できるだけの練習は行ったきたつもりだ。

 結果は、自己ベスト大幅更新!しかも上記の目標タイムをも上回る3時間19分台を達成することができた。以下、詳細をレポートします。

2月22日に東京マラソンを走るのだが、思い切って勝田もエントリーする

 勝田マラソンはなんといっても定員上限がないことが大きな特徴だ。エントリー開始日にPCに向かってエントリー合戦を行うことなく、ゆっくりとエントリーできる。今回は2014年10月1日から11月17日までがエントリー受付期間となっており、実際、僕がエントリーしたのも10月10日だった。なぜ受付開始から早々にエントリーしなかったかというと、なんと、2月22日の東京マラソンの抽選に当選していたからだ。

 1月25日が勝田で2月22日が東京となるので、大会のインターバルが1か月もない。果たして今の自分に2か月連続でマラソンを走る力があるのか、ひざの痛みは大丈夫なのかと悩んだのだが、「どうせ、1か月前には35㎞走とか練習で走るのだから、大会に出るのととさほど変わらないよな」という結論に達し、勝田もエントリーすることにした。となると、東京マラソンを大会1か月前の35㎞走のような位置づけにすると、3月の古河マラソンへのエントリーもターゲットになってくる。ということで、古河マラソンもエントリーとなり、2015年は1月、2月、3月と毎月マラソン大会を走ることになった。

当日朝のひたちなかまでの道のり

 この日は4時40分ごろに起床。本当はもう少し早く起きる予定だったのだが、眠すぎて、、、。今年も家族も一緒に応援に行ってくれるため、5時15分ごろにはみんなで車で出発した。僕が運転して出発したのだが、深い眠りにつけなかったこともありどうしても眠くなってしまう。途中で妻に運転を代わってもらい、30分ぐらいだったけど移動の途中で眠ることができた。ひたちなか市の市営駐車場には7時少し前に到着。昨年とほぼ同じくらいの時間に到着することができ、駐車場もまだまだ余裕だった。

 朝食は車の中でとった。マラソン大会当日の自分に最適な朝食は何となく確立できてきており、梅干し入りのおにぎり2個(海苔は巻かない)、100%果汁のオレンジジュース200ml、カステラ数片という具合だ。これだけでは足りないかもしれないので、スタート前までにさらにカステラ数片でエネルギーを補給し、スタート30分前にアミノバイタルを1パック摂取してスタートを迎えるようにしている。

 なお、トイレはできるだけ会場入りする前に済ませておく。勝田駅のトイレも混雑(行列)しているが、ここで済ませておくと気持ちも少し楽になる。8時50分ごろに駐車場から歩いて移動し、9時5分ごろにスタート会場となる石川町運動公園に到着。この行程も昨年とほぼ同様だ。

 ちなみに、この日の体重は61.9㎏。正月休み明けの時点では61㎏以下を維持できていたのだが、数日前には62.4㎏付近まで増加していた。なんとか61㎏台で大会に臨むことはできたが、更なる飛躍のためには60㎏を切るぐらいまで絞らないといけないと思う。もう少し節制が必要だ。

ひたちなか市営駐車場を8時50分ごろ出発。駐車場自体もそうだし、車を止めた位置も昨年の勝田マラソンと全く同じ場所だ!
ゴールまでの最後の直線となる芝生のところ。会場内にはいろんなランニングチームののぼり旗が多数立っている。
入場門?付近。このすぐ近くに受付場所がある。「勝田の風になれ」いい響きです。
受付時にいただいたもの。選手一覧や恒例の完走いも。まだ完走したわけじゃないけど、受付した選手は全員もらえる。

 受付した後は、会場内の広場で敷物を広げるスペースを確保して、レースで利用するTシャツにゼッケンを取り付けたり、柔軟体操を行う。あまりにも寒かったら長袖シャツで走ることも考えていたが、風もなく天候もよいため半袖Tシャツで走ることにした。

 レース中にトイレに立ち寄らなくていいように、ここでもトレイには何度も行っておく。会場入りしてからは公園のトイレで1回、10時に荷物を預けてスタートブロックに移動する途中で1回トイレに行った。いずれもすごい行列だった。10時30分スタートなのだが、10時の荷物預け+トイレだと、トイレ行列の影響でスタートブロックに到着するまでにちょっと慌ててしまう羽目になった。なのでさらに10分、15分は余裕を見た行動が必要そうだ。

 なお、申告タイム3時間28分だとDブロックだった。昨年がEブロックだったので今年はもう少し前のブロックからスタートできるかと期待していたのだが。スタート時の持ち物は、アミノバイタル3つとスポーツようかん3つ。汗、鼻水をふくための小さめのタオルハンカチ2つ。これぐらいの量だとポーチを使うことなく、ランニングパンツのポケットに収めることができる。ランニングパンツは前後にポケットがあるものをレース用として利用しているのだが、ポーチがあるのとないのでは走る時の感覚も異なるし、体への負荷もかなり軽減できるので、給食を自己解決する場合は、ポケットが多めのランニングパンツを選択することをお勧めします。

レースの模様

 余裕でスタートまでの準備を行ったはずが、慌ててしまうような結果になったものの、なんとかDブロックの位置にたどり着くことができ、10時30分にスタートの号砲。花火が打ち上げられる。スタート地点少し過ぎたところに家族がいて応援してくれた。「行ってくるよ」と声をかけてレース本番モードに突入する。

スタート - 10㎞

 今回は4分45秒/㎞のイーブンペースを維持し、3時間20分台でゴールすることを目標にしている。最初の1㎞はいつものようにスタート直後の混雑の影響があり、4分58秒もかかってしまう。これでは遅すぎるのでペースを上げるのだが、逆にペースを上げすぎてしまい、次の1㎞が4分30秒と極端に速くなってしまう。これでは前回の繰り返しだと思い少しペースを下げるのだが、そうすると逆に下げすぎてしまって3㎞時点の1㎞ラップが5分を少し超えてしまう。なんでこんなに安定しないんだ、と思いながらペースを再び上げて、次の1㎞が4分36秒。そして、5㎞地点での1㎞ラップが4分36秒。まあ、何とか予定ペースに近づいてきた。
 このあと、ペースはようやく4分40秒台をキープできるようになって安定してくる。7㎞過ぎの鋭角ターンを過ぎると給水ポイントがありそこで1回目の給水。ここから15㎞地点までは緩やかな下りの後、緩やかな上りになる直線がずっと続く。

10㎞ - 20㎞

 10㎞を過ぎたところで、3つ持ってスタートしたアミノバイタルのうち、1つを摂取。15㎞地点手前に最初の難関というか少し長めの上り坂がありちょっと苦しくなる。15㎞過ぎの直角コーナーを曲がると郵便局があり、「去年もこんな風景だったなー」と昨年のことを思い出しながら走る。このあたりで1本目のスポーツようかんを摂取。
 ラップタイムは4分40秒台前半/㎞を維持できており、上り坂が多い区間こそ4分50秒/km近くまで落ちてしまうが、ほぼ予定通りの走りができている。15㎞地点ぐらいまでは畑や田んぼなどが多い場所で、周りに家などの建物も少ないため、風の影響を受けやすいのだが今年は風も弱くて走りやすかった。

20㎞ - 30㎞

 20㎞を過ぎたところで2つ目のアミノバイタルを摂取する。もちろん、給水ポイントでは少しでもいいので水分補給を怠らないようにする。勝田のコースレイアウトは比較的長いまっすぐな道路を直角ターンでつなぎ合わせたようなレイアウトになっていて、折り返し地点のような180度ターンがなくて走りやすい。25㎞地点手前の直角ターンを過ぎると、すぐに常磐線を越えるための陸橋が現れる。これのアップダウンも体力をガツンと奪っていく。下りを利用して2つ目のスポーツようかんを摂取する。しかしながら毎度?のように左ひざが痛みだす。しかし、今回のレースは小さめのエアーサロンパスをポケットに忍び込ませていた。実は、湘南国際マラソンの時に、エアーサロンパスを自分で持って走っている人がいたので、それを真似てみたわけだ。激しく痛みだして立ち止まるようなことになる前に、走りながら左ひざにエアーサロンパスをかけながら走り続ける。
 22㎞過ぎの上りが続く区間でのラップタイムが4分51秒/kmまで落ち込んでいるが、それ以外は常磐線越え区間も含めて4分45秒/km付近を維持できていた。中間地点を通り過ぎたとき、GPSウオッチは1時間40分**秒を表示しており(**は忘れてしまった)、ぴったり予定通りのスプリットタイムだった。ちょうど倍にすると3時間20分台のゴールタイムになる。

30㎞ - 40㎞

 30㎞過ぎで残り1個となったアミノバイタルを摂取。左ひざの痛みがひくことは無く、エアーサロンパスの出番が増える。それでもラップタイムは4分40秒台前半/kmを維持できており目標の3時間20分台をさらに意識するようになってくる。こうなると、3時間20分**秒でゴールするよりは3時間19分**秒でゴールしたいと思うようになる。20分台と19分台(20分を切っている)ではわずか数秒であっても満足感が全然違ってくる。スーパーで1,000円よりも990円のほうがお買得に感じるのと同様の感覚?だ。35㎞過ぎで、こちらも最後の残り1個となったスポーツようかんを摂取する。1本分全部ではなく3分の1ぐらいしかとらなかった。
 37㎞過ぎの直角ターンを過ぎると、あとは最初の5㎞までと同じ区間を走ることになるが、ここから先は緩やかな下りが続く。そこを利用して3時間20分を切るためにペースをさらに上げていく。残り5㎞を4分30秒/km前後のペースで駆け抜ける。確信まではいかなくとも、40㎞地点で3時間20分を切れそうな感じがしてくる。脚は限界に近づいていたが、自分でもいい走りができていた。

40㎞ - ゴール

 40㎞から先は数百メートルの長い直線を直角ターンでつないだコースレイアウトになるのだが、この直線がやたら長く感じる。わずか4回目のフルマラソンなのだが、いつ走っても最後の2.195㎞は長く感じるものだ。なんとしてでも3時間20分切りを達成するために必死に4分30秒/kmを維持する。そして、石川町運動公園までたどり着き、最後の100メートルぐらいの芝生部分に入る。右側のスタンド最前列で家族が応援してくれていて、自分でも3時間20分切りを確信できているため、ガッツポーズしながら最後のダッシュ!。
 タイムは3時間19分31秒(ネットタイム)。計画通りのレース運びだったし、自己ベストも約9分短縮し大幅更新することができた。自分でも満足のいくレースができた。

大会の写真をいくつかご紹介。

 

2台の白バイの先導でスタート。エリートレーサーたちはものすごく速い。
スタートの次はいきなりゴールの写真。自分でも充実感を感じながらのラストスパートなので走りも弾んでいるのでは!
そしてついにゴール。表示されている計時はグロスなので3時間22分台。今回もつらかったなー。
記録証の発行・受領後、出迎えてくれた子供たちと記念撮影。いつも不平・不満も言わずにゴールするまで待っててくれてありがとう。
スタート前に預けた荷物を受け取る。自分のゼッケンと同じ番号の袋をもって係員のチェックを受ける。その後、更衣室へ行って着替えて完了。昨年も思ったのだが、雨が降ったら荷物の預かりはどうなるのかな、、、。
完走記念のTシャツ。こちらは、完走いもと違って、本当に完走した人しかもらえない。昨年と同様にカラーはブラック。

 以下はオールスポーツで購入した写真から一部を掲載。今回は比較的多くの場面で撮影されていたデータがあったことと、自己ベスト更新の思い入れの深い大会になったこともあって、全データCDを購入した。

スタート。ものすごい数のランナーの集団。
おそらく10㎞過ぎ付近。まだまだこの時点では集団というか人混みというか、密集度が高い状況が続く。
たぶん35㎞すぎあたり。表情はかなり苦しそうだ。
41㎞から42㎞付近。もうすぐゴールということで踏ん張っているところ。
最後の芝生部分でのラストスパート。走りも軽やか(実は相当きつい)、笑顔も見られる。
ついにゴール。ネットタイム3時間19分31秒。後からわかったことだが、グロスでは3時間22分27秒となっているが写真では24秒。青い計測板の上をしっかり通り抜けないと数秒損してしまうようだ。
記録証を発行していただいた後、月桂樹の冠で撮影してくれるサービスがあったのでそこで記念撮影していただいた。
最後に家族と記念撮影。毎度のことながら飽きもせずに待っていてくれてありがとう。最後の応援も力になるよ。

データで振り返る勝田全国マラソン

 今回のレースではGPSウオッチのオートラップ機能を活用したイーブンペースでのレース展開ができた。しかも、残りの5㎞は目標ラップを15秒上回るネガティブスプリットで運ぶことができた。平均ペースの推移グラフをみてもずっとイーブンを維持して37㎞過ぎからスパートに入るという自分でも納得のレース展開になっていたことがわかる。

 次にスプリットタイムとラップタイムの数値。最初の数㎞こそはペースを合わせるのに苦戦しているが、それ以降は大きなばらつきもなくイーブンペースでのレース展開ができている。

 そして記録証。スプリットタイムもネットタイムに合わせた数字で出力されると嬉しいのだが。

 こちらは、後日RUNNETにアップされていた公式結果。たぶん、1000番以内に入るようにならないと、A/Bブロックからのスタートにはならないんだろうな。練習あるのみ。

最後に

 昨年の湘南国際マラソンの失敗を教訓にして、計画通りのレース展開にすることができ満足のいく結果を残すことができた。自分の力と同等、もしかしたらこれぐらいは狙えるかも?という少し上ぐらいの目標を設定してその通りに走り切るということができたのは大きな自信になった。ここから先は数分単位で自己ベストを縮めていくことは難しくなると思うが、2月の東京、3月の古河と大会が続くので無理のない目標を設定して確実にクリアしていきたいと思う。

 いつも最後で申し訳ないのだが、朝早くからおにぎりを作ったり、途中、飽きもせず待っててくれてゴールで応援してくれたりと、サポートしてくれた家族のみんなに感謝したい。普段の生活でも自分のランニング(練習)の都合に合わせたりしてくれることが多々あって、そのおかげで今日の成果も残すことができたと思う。本当にありがとう。

スタート地点の道路は交通規制が解除されており、記念ではないがそこを通って自宅に向かう。
帰る途中、首都高上で車窓から夕焼けとともに富士山が見えた。

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